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コラム

どこまで拡大するのか iPadの経済効果神尾寿の時事日想・特別編(5/5 ページ)

5月28日に発売された、Appleのタブレット型モバイル端末「iPad」。テレビや新聞がこぞって取り上げたので、その姿を知らないという人はいないだろう。全世界の販売台数が200万台を突破したiPadは、どのような経済効果をもたらしてくれるのだろうか。

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 「iPadはスマートフォンではないため、3G内蔵は必須ではない。ノートPCとの使い分け需要や、携帯ゲーム機など複数のWi-Fi対応モバイル機を1つのデータ通信契約にまとめたいというニーズも少なくないため、iPad人気の高まりは、モバイルWi-Fiルーター市場の追い風になる」(キャリア幹部)

 iPadのWi-Fi + 3GモデルとWi-Fiモデルのどちらが主流になるかは現時点では不分明だが、携帯電話業界におけるデータ通信市場の拡大と活性化を促す「起爆剤」になるのは間違いなさそうだ。

 iPadはまだ発売されたばかりの製品であり、日本市場での販売状況がどうなるかは予測が難しい。だが、世界的な販売好調と予想以上に早いコンテンツ/アプリ市場の立ちあがり、そして何より新しいカテゴリーの製品として強力なライバルが見あたらないことなどをかんがみると、iPadはiPhone以上のペースで普及することも十分に考えられる。そしてそれは、iPadの周辺にさまざまなビジネスを創出することになるだろう。拡大するiPad市場の動向から、しばらく目が離せそうにない。

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