ミラノサローネ2010、3つの姿勢を考えたフリッツ・ハンセン（2/2 ページ）

ミラノサローネ2010レポート。北欧の家具ブランドもミラノサローネでは注目の1つだ。見逃せないビッグブランドがフリッツ・ハンセン。今年はキャスパー・サルト氏の新作チェア「ナップ」が発表になった。

[本間美紀，エキサイトイズム]

　同社のミラノ市内のショールームでは、NAPができるまでのアイデアワークを惜しげもなく見せる展示が行われた。来場者には、パラパラマンガ風のフリップブックが渡され、ナップに座る人の動きを表現してみせた。

　スタッキングでき、アーム付きとなしがある。ミルクホワイト、コーヒーブラウン、ペッパーグレー、バターイエローなど情感豊かな色もそろう。

　サルト氏はすでに「アイスチェア」というヒット商品を同社から発売している。これは、アルネ・ヤコブセンの影響がどうしても強い同社のラインアップの中で、新しいデザイナーとして風穴を開けた名プロダクツだ。次なるプロダクトは自分自身への挑戦でもあっただろう。