会社員と公務員、どっちがお金を貯めている?
退職後の生活資金として、どのくらいのお金を準備しているのだろうか。会社員と公務員を見てみると、会社員の平均金額は478万円に対し、公務員は631万円と3割ほど高いことが分かった。フィデリティ退職・投資教育研究所調べ。
民間企業で働く会社員と公務員、どちらの方が金融資産をより多く保有しているのだろうか。フィデリティ退職・投資教育研究所の調査によると、会社員の平均金額は809万円に対し、公務員は977万円と20%ほど上回っていることが分かった。「100万円未満」(会社員20.1%、公務員14.5%)の層では公務員が少ない一方、「500〜1000万円未満」(会社員15.4%、公務員19.5%)、「1000〜2000万円未満」(会社員8.1%、公務員13.9%)の層では公務員が多い。
会社員と公務員で、退職に対する考え方に違いはあるのだろうか。退職後の生活に対するイメージを聞いたところ、「のんびり・マイペース」(会社員51.2%、公務員58.1%)と答えた人が最も多かった。公務員の方が多かったが、全体としてはそれほど大きな違いはなかった。ただ「退職後は今の自分よりも良い生活が送れていると思いますか」という質問に対し、「良い生活が送れる」と考えている会社員は18.0%に対し、公務員は21.6%。一方「悪くなると思う」と答えた会社員は50.3%、公務員は47.3%。「総じて公務員の方が『退職後は今より良い生活が送れる』と考えている人が多いようだ」(フィデリティ退職・投資教育研究所)としている。
退職後の生活資金
退職後の生活資金として、どのくらいのお金を準備しているのだろうか。会社員と公務員を見てみると、会社員の平均金額は478万円に対し、公務員は631万円と30%ほど高いことが明らかに。特に、退職後の生活資金が全く準備できていない、いわゆる「準備金0円」層を見ると、会社員が45.4%に対し、公務員が38.2%と少なかった。
インターネットによる調査で、20〜59歳の会社員9424人と公務員1057人が回答した。調査期間は2月5日から2月15日まで。
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