梅雨どきの住まいの悩み――購入派と賃貸派で違い
梅雨どきに、住まいに関して悩んでいることはありますか? 首都圏または関西圏のマンション(アパートを含む)に住んでいる人に聞いたところ「洗濯物が乾かない」答えている人が最も多いことが分かった。ネクスト調べ。
梅雨どきに、住まいに関して悩んでいることはありますか? マンションまたはアパートに住んでいる人に聞いたところ「洗濯物が乾かない」(39.3%)と答えている人が最も多いことが、ネクストの調査で分かった。このほか「収納スペースの湿気」(26.2%)、「洗濯物を干す場所がない」(22.2%)、「室内・壁のカビ」(21.0%)、「室内・壁・窓の結露」(20.1%)、「部屋干しの洗濯物がにおう」(18.5%)と続いた。賃貸派と購入派をそれぞれ見てみると、全体的に賃貸派の方が住まいに関する悩みが多いことが明らかに。中でも「虫が発生する」(賃貸18.3%、購入9.1%)と「傘の置き場がない」(賃貸16.4%、購入9.0%)の項目で、賃貸派と購入派で差が開いた。
普段、部屋干しをしている人はどのくらいいるのだろうか。「天気に関係なく、常に部屋干しをする」というのは、ファミリー層で5.8%、DINKS層(共働きで子どもがいない夫婦)で12.0%であったのに対し、ひとり暮らしは26.9%という結果に。また部屋のどこに干しているのかを聞いたところ、「室内用物干し」(23.8%)がトップ。次いで「部屋の鴨居やドア」(18.7%)、「カーテンレール」(16.0%)と続いた。「全般に部屋干しの場所がなく、部屋にあるものを活用せざるを得なくなっている実態がうかがえた」(ネクスト)としている。
梅雨どきのストレスによる転居
梅雨どきのストレスによって、転居を考えたことがある人はどのくらいいるのだろうか。この質問に対し、「ある(かなり+やや)」と答えた人は29.9%。購入派が22.4%だったのに対し、賃貸派では36.1%が、転居を考えたことがあるという結果に。その理由として、賃貸派は「通気性が悪く、カビが生える」(31.8%)がトップ。一方、購入派からは「断熱性は高いが、結露がよくある」(27.8%)と答えた人が多かった。
また賃貸派に限って見てみると「浴室乾燥機がなく、洗濯物が乾かない」(23.5%)、「浴室乾燥機がなく、部屋干しした洗濯物が邪魔」(20.5%)という人が目立った。
インターネットによる調査で、首都圏または関西圏のマンション・アパートに住む3233人が回答した。調査期間は6月14日から6月16日まで。
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