全日空(ANA)は7月8日、厨房機器メーカーのホシザキ電機と共同で、世界初となる航空機用ビールディスペンサーを開発し、国内線の機内で生ビールの提供を開始することを発表した。
居酒屋などにあるビールディスペンサーは、ビールを注出するために炭素ガスボンベ(高圧ガス)を使用。しかし機内では炭素ガスボンベの持ち込みが禁止されているため、「ドライアイスから昇華した炭酸ガスを高圧ガスにならないよう容器に蓄え、上空の低い気圧の環境下においても、生ビールが注出できるようガス圧力の調整を可能にした」(ANA)という。
提供予定路線は、東京(羽田)―千歳/福岡の17時以降の出発便、東京(羽田)/大阪(伊丹・関西)/名古屋/福岡―沖縄。価格は1杯1000円(おつまみ付き)で、1便20杯(B777機以上の大型機では1便40杯)までとしている。
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