都市部で増えている? 無宗教葬を希望する人
どのような葬儀スタイルを希望している人が多いのだろうか。首都圏に住んでいる人に聞いたところ「仏教」と答えた人が最も多かったが、「無宗教」葬を希望する人も増えているようだ。日比谷花壇調べ。
あなたが希望する葬儀スタイルは? 首都圏に住んでいる人に聞いたところ、「仏教」と「宗教は信仰していないが、仏教で行う」を合わせると59%に達していることが、日比谷花壇の調査で分かった。ただ「無宗教」葬を希望する人の割合が、日本消費者協会による調査(2007年に実施)では7.8%であったのに対し、今回のアンケートでは14%。首都圏に住む人の間で、無宗教葬を希望する人が増えているのかもしれない。
またどのくらいの予算で葬儀を考えますか、と聞いたところ「分からない、考えたことがない」(26%)と答えた人が最も多かった。次いで「50万円以上100万円未満」(19%)、「10万円以上50万円未満」(8%)、「100万円以上200万円未満」(7%)と続いた。
葬儀情報の収集にもインターネット
葬儀の中で「できるだけ故人や遺族の希望に沿ったものにしたい」という人も多いだろう。具体的にどのようなものかを聞いたところ「遺影写真」(37%)と答えた人が最も多く、以下「花」(29%)、「祭壇」(25%)と続いた。また喪主になった際、故人のために行いたいことは「故人の思い出の品物や手紙を棺の中に入れる」(45%)と答えた人がトップ、次いで「故人の好きな花を飾る」(38%)だった。
葬儀社をどのようにして探しますか、と聞いたところ「家族・親戚の紹介」(43%)と回答した人が最も多かった。このほか「インターネット」(37%)、「知人・友人の紹介」(25%)、「病院の紹介」(17%)となっており、人からの紹介やインターネットを使って葬儀社を探す人が多いようだ。
インターネットによる調査で、首都圏に住んでいる30〜59歳の男女2322人が回答した。調査期間は5月14日から5月20日まで。
関連記事
- 費用がネックに? 自分の葬式「してほしくない」理由
自分の葬式をしてほしいと思っている人はどのくらいいるのだろうか。20〜40代の人に聞いたところ、「してほしい」と答えた人は50%、「してほしくない」が50%と二分する結果となった。アイシェア調べ。 - 遺品整理人が語る、孤独死の現実――キーパーズ 吉田太一社長
遺品整理人として何百件もの孤独死の現場に向き合ってきたキーパーズの吉田太一社長。働き盛りの年代の男性に多い孤独死の現場とはどのようなものなのか、そしてなぜ吉田さんは遺品整理人となったのかを尋ねた。 - ゴミ屋敷問題は単なる“奇行”で済ませていいのか?
国土交通省が今年1〜2月、住民が直面している生活環境の問題点について全国の自治体にアンケートしたところ、250市区町村が「ごみ屋敷」に悩まされていることが明らかになった。やっと、日本も「ゴミ屋敷」問題に本腰を入れるつもりのようだが……果たして……?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.