電子書籍に月1000円以上使う割合、若い世代ほど増加
iPadなどの登場で、電子書籍元年と言われることもある2010年。「電子書籍にかけている1カ月の平均金額」を聞くと、若年層ほど「1000円以上」と答えた割合が高くなっているようだ。ネットマイル調べ。
iPadなどの登場で、電子書籍元年と言われることもある2010年。実際に利用している人たちは、どのように電子書籍を読んでいるのだろうか。
ネットマイルの調査によると、電子書籍を利用している人に「どのような端末を使って電子書籍を利用していますか?」と尋ねたところ、最も多かったのは「デスクトップPC」で30.0%。以下、「ノートPC」が26.8%、「携帯電話(スマートフォンは含まない)」が22.2%、「スマートフォン(「iPhone」など)」が10.0%が続いた。
性別・年代別に見ると、「携帯電話(スマートフォンは含まない)」の割合は男性(14.3%)より女性(32.7%)の方が高く、年代が下になるほど高くなっていた(50代以上8.1%、40代14.3%、30代22.8%、20代以下49.4%)。
「電子書籍を利用して、どのようなジャンルの本を読むことが多いですか?」と聞くと、トップは「少年コミック」で28.4%。以下、「文芸・文学」が23.8%、「少女コミック」が19.0%、「青年コミック」が18.8%、「推理・ミステリー・サスペンス」が11.4%で続いた。年代によって好みが異なっており、20代以下と30代のトップは「少年コミック」だったが、40代と50代以上のトップは「文芸・文学」だった。
「電子書籍にかけている1カ月の平均金額(端末の維持管理にかかる費用や紙書籍の支出は含まず)」を尋ねると、最も多かったのは「0円(無料の電子書籍しか利用しない」で37.4%。以下、「1円〜300円未満」が18.2%、「300〜500円未満」が13.8%、「500〜800円未満」が12.6%、「1000円以上」が11.0%で続いた。
無料の電子書籍しか利用しない人が多いようだが、年代別に見ると、「1000円以上」と答えた割合は年代が下になるほど高くなっている(50代以上4.8%、40代10.3%、30代10.9%、20代以下17.7%)。「若者の本離れ」と言われることもあるが、電子書籍のヘビーユーザーは若年層ほど多いようだ。
インターネットによる調査で、対象は男女5842人(うち電子書籍の利用経験がある人は500人)。調査期間は7月16日と17日。
関連記事
- 書籍を「裁断→スキャン」して電子書籍端末で読むメリットとデメリット
書籍を「裁断→スキャン」してデジタルデータ化する行為を、俗に「自炊」と呼ぶ。電子書籍のキラーコンテンツとなりそうなこの「自炊」のノウハウや細かいTipsを紹介する短期連載。第1回となる今回は、自炊のメリットとデメリットを考えてみたい。 - いくらまでなら電子書籍を買いますか?
iPadの発売などで、注目度が上がっている電子書籍。多くの人は電子書籍端末や電子書籍の価格が気になっているようだ。楽天リサーチ調べ。 - 電子書籍が「普及」または「普及しない」理由
あなたは電子書籍でどんなジャンルを読んでみたいですか? ORIMOの調査によると「コミック・アニメ」がトップ、次いで「小説」「雑誌」が続いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.