あなたが思う「平和」とは何ですか?
8月15日は第二次世界大戦で日本がポツダム宣言を受諾し、連合軍に無条件降伏をした日。その日を前に、新聞やテレビなどで戦争や平和に関するさまざまな特集が組まれているが、日本人は平和についてどのように考えているのだろうか。ネットエイジア調べ。
8月15日は第二次世界大戦で日本がポツダム宣言を受諾し、連合軍に無条件降伏をした日。その日を前に、新聞やテレビなどで戦争や平和に関するさまざまな特集が組まれているが、日本人は平和についてどのように考えているのだろうか。
ネットエイジアの調査によると、「今、世界が平和だと思いますか?」と尋ねたところ、「平和であると思う」はわずか16.3%。男女別に見ると、「平和であると思う」の割合は女性(13.2%)より男性(19.4%)の方が高かった。
また、「今、日本が平和だと思いますか?」と聞くと、「平和であると思う」は62.2%と半数を超えた。男女別に見ると、「平和であると思う」の割合はこちらでも女性(61.2%)より男性(63.2%)の方が高かった。
「あなたが思う『平和』とは何ですか?」と尋ねると、最も多かったのは「世界中から紛争・戦争がなくなること」で82.7%。以下、「治安が守られていること」が75.7%、「貧困や飢きんがなくなること」が63.4%、「家族と平穏に暮らせること」が63.0%、「人間として最低限の生活ができること」が57.7%、「日常生活において何の心配もなく暮らせること」が56.2%、「核が廃絶されること」が55.5%で続いた。
男女別に見ると、すべての選択肢で男性より女性の回答率が高くなっており、特に「貧困や飢きんがなくなること」(男性56.6%、女性70.2%)や「核が廃絶されること」(男性49.6%、女性61.4%)では10ポイント以上の差が出ていた。
1945年8月に米国が原子爆弾を投下した広島と長崎。「広島平和記念資料館を訪れたことがある」人は41.1%、「長崎原爆資料館を訪れたことがある」人は32.8%だった。
今年、広島原爆死没者を慰霊する広島の平和記念式典に米国のルース駐日大使が出席したが、「核兵器を保有する国の首脳が『広島平和記念資料館』や『長崎原爆資料館』を訪れることを希望しますか?」と聞くと、91.3%は「希望する」と回答した。
インターネットによる調査で、対象は15〜59歳のケータイユーザー1000人(男性500人、女性500人)。調査期間は7月23日から25日。
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