30代の50.5%が「新聞を購読していない」――その理由は?
新聞を定期的に購読している人はどのくらいいるのだろうか。年代別に見てみると、最も購読しているのは60代以上、逆に最も購読していないのは30代だった。バルク調べ。
新聞を定期的に購読(契約を含む)している人はどのくらいいるのだろうか。10代以上の男女に聞いたところ、最も購読しているのは60代以上(85.8%)、逆に最も購読していないのは30代(50.5%)であることが、バルクの調査で分かった。「10〜20代は親と同居している人も多いだろうが、新しい家庭を持ったり、1人暮らしが多いと思われる30代が新聞を購読しなくなってきていることがうかがえた」(バルク)
新聞を購読していない人に、その理由を聞いたところ「インターネットでニュースを見る」(65.3%)と答えた人が最も多かった。次いで「メディア(テレビやラジオなど)のニュースで十分」(61.9%)、「契約・購入に費用がかかる」(40.8%)と続いた。男女別で見てみると、女性は「メディアのニュースで十分」「契約・購入に費用がかかる」「廃棄が面倒である」と答えた人が、男性より多かった。
新聞の電子版を購読している人は1.7%
新聞の有料電子版を購読したいと思っている人はどのくらいいるのだろうか。年代別に見てみると、新聞を購読していない人が多かった20代と30代で「(電子新聞を)購読していないが、購読したいと思う」(20代17.5%、30代18.3%)と答えた人が多かった。「既に購読している」という人は、全体の1.7%。逆に8割以上の人が「特に購読したいと思わない」(82.9%)と答えた。
インターネットによる調査で、10代以上の男女1267人が回答した。調査期間は6月17日から6月22日まで。
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