調査リポート
心の病に悩むビジネスパーソン、増加傾向に歯止め
心の病に悩んでいるビジネスパーソンはどのくらいいるのだろうか。上場企業を対象に聞いたところ、増加傾向に歯止めがかかっていることが分かった。日本生産性本部調べ。
心の病に悩んでいるビジネスパーソンはどのくらいいるのだろうか。上場企業を対象に聞いたところ、心の病に悩む人の数は「横ばい」(45.4%)と「増加傾向」(44.6%)と答えた企業が多いことが、日本生産性本部の調査で分かった。「増加傾向」と答えた企業は2006年の61.5%をピークに、2008年56.1%、2010年44.6%と減少傾向にあり、「心の病の増加傾向に歯止めがかかったと言えるだろう」(日本生産性本部)
今後、心の病に悩むビジネスパーソンは増えるのだろうか。それとも減っていくのだろうか。この質問に対し「増加する」と答えた企業が最も多く42.2%、「ほぼ横ばいで推移する」が37.1%、「減少する」は3.6%にとどまった。「増加する」と回答した企業は前回調査(2008年)の49.1%から6.9ポイント減少。一方「ほぼ横ばい」とみる企業は同29.7%と比べ、7.4ポイント増加した。
心の病に悩む30代
心の病に悩むビジネスパーソンは、何歳くらいの人が多いのだろうか。最も多い年齢層を聞いたところ「30代」と答えた企業が最も多く58.2%。次いで「40代」(22.3%)、「10〜20代」(13.9%)、「50代以上」(1.2%)と続いた。前回調査(2008年)と比べると、「30代」は1.7ポイント減少したのに対し、「10〜20代」は3.1ポイント増加した。
調査時期は4〜5月で、上場企業251社が回答した。
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