インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」は8月27日、「転職求人倍率」(転職支援サービスの登録者と企業の求人数を基に算出)を発表した。7月の転職求人倍率は1.01倍となり、2009年1月以来、1年半ぶりに1倍を上回った。
業種別で見てみると「メディカル」が3.38倍で最も高く、次いで「IT/通信/インターネット」(1.14倍)、「メーカー」(1.00倍)と続いた。エコポイント、エコカー減税などによる需要拡大で自動車や半導体分野の求人数が増加。また「IT/通信/インターネット」では、インターネットやソーシャルメディア関連の企業で採用が増加傾向にあるようだ。
DODAの美濃啓貴編集長は「厚生労働省が発表する有効求人倍率の動向に比べ、回復がより明確となっている。これは転職求人倍率の中心調査対象である20代後半から30代、大都市圏、ホワイトカラーの求人がより活発化しているから。景気回復局面で、企業が即戦力となる経験者の中途採用を中心に人材確保を進めている」と分析した。
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