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久米宏さんに学んだ、既存メディアのココがダメ上杉隆の「ここまでしゃべっていいですか」(最終回)(2/2 ページ)

ジャーナリスト・上杉隆氏、作家/経済ジャーナリスト・相場英雄氏、ノンフィクションライター・窪田順生氏の鼎談連載もいよいよ最終回。これまで官房機密費問題や既存メディアのあり方などを議論した3人は、最後に何を語ったのか。

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官房機密費問題に賞を

窪田:話は変わりますが、今回(2009年度)、新聞協会賞を受賞した記事を知っている(参照リンク)、という人はどのくらいいるのでしょうか。ちなみに編集部門では東京新聞の「東京Oh!」、毎日新聞の「無保険の子」救済キャンペーン、熊本日日新聞の「川辺川ダムは問う」の3本。しかし多くの人が知らないような記事が受賞するのは、いかがなものでしょうか。

上杉:あんなくだらない賞はさっさと止めた方がいい。

窪田:新聞協会賞というのは「この記事が社会をよくしているんですよ」といった意味が含まれている。しかし多くの人が「オレ、そんな記事知らないよ」というのであれば、ちょっとおかしい。

相場:であれば官房機密費問題に賞をあげればどうでしょう?

窪田:上杉さん、新聞協会賞を受賞すればどうしますか?

上杉:もちろんお断りします(笑)。

 →鼎談連載終わり。


スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術 』(著・窪田順生氏、講談社プラスアルファ新書)

デフォルト[債務不履行]』(著・相場英雄氏、ダイヤモンド社)

ジャーナリズム崩壊 』(著・上杉隆氏、幻冬舎新書)

3人のプロフィール

上杉隆(うえすぎ・たかし)

1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。NHK報道局勤務、衆議院議員・鳩山邦夫の公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者などを経て、2002年からフリージャーナリスト。同年「第8回雑誌ジャーナリズム賞企画賞」を受賞。著書に『官邸崩壊 安倍政権迷走の一年』(新潮社)、『ジャーナリズム崩壊』(幻冬舎新書)など多数。

相場英雄(あいば・ひでお)

1967年新潟県生まれ。1989年時事通信社入社、経済速報メディアの編集に携わったあと、1995年から日銀金融記者クラブで外為、金利、デリバティブ問題などを担当。2005年に『デフォルト(債務不履行)』(角川文庫)で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞、作家デビュー。2006年末に同社退社、執筆活動に。著書に『株価操縦』(ダイヤモンド社)、『偽装通貨』(東京書籍)など多数。

窪田順生(くぼた・まさき)

1974年生まれ、学習院大学文学部卒業。在学中から、テレビ情報番組の制作に携わり、フライデー、朝日新聞、実話紙などを経て、現在はノンフィクションライターとして活躍するほか、企業の報道対策アドバイザーも務める。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。近著に『スピンドクター “モミ消しのプロ”が駆使する「情報操作」の技術 』(講談社α文庫)などがある。


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