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第2回 先輩も知らない、オンラインリードジェネレーションって何?オンラインリードジェネレーション実践講座(3/3 ページ)

景気低迷を背景に、日本の総広告費は2年連続減少が続いている。広告の費用対効果(ROI)が厳しく問われる中で注目を集めている手法が、"OLG"だ。OLGはなぜ効果が出せるのか? 本連載ではそこを解き明かしていく。

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OLGの現在と未来

 ではOLG周りでは現在、どのようなトピックが注目されているのか。本記事の最後にそのトレンドをいくつか紹介しておこう。

 まずWeb検索の人気度が分かる"Google Insight for Search"を使って上述のプロセスを調べると、「リードジェネレーション」は2007年後半から検索回数が増えて最近落ち着いてきたのに対し、「ナーチャリング」(育成)は2009年後半から現在にかけて検索回数が急増していることが分かる。


Google Insight for Search:リードジェネレーション/ナーチャリング

 この図から状況を推察すると、過去2年間ほどでOLG広告が盛んになった半面、生成されたリードをどのように売り上げにつなげるかが課題として浮かび上がった結果、ナーチャリングに対する関心が高まっているものと思われる。

 クオリファイやナーチャリングは長期に渡る複雑なプロセスのため、マーケッターが手動で管理するのは難しく、システム化が必要だ。米国ではスポット的なキャンペーン管理の域を脱して、マーケティング・オートメーション/リード・マネジメント・オートメーションと呼ばれるITソリューション分野が勃興し、Eloqua, Marketo, Silverpopなどの新しいベンダーが活躍している。日本にはまだこうしたツールが導入されていないが、Salesforce CRMのアドオンとしてナーチャリングを支援するような国産ツールは登場し始めており、今後の市場形成が期待される。

 またベースとなるWeb技術の進化に伴ってリード生成手法も進化を続けており、最近では携帯電話/スマートフォンなどのモバイル端末や、動画/バーチャルイベントなどの新しいコンテンツを活用したOLG広告も展開されている。ソーシャルメディアを経由したリード生成も、近い将来には具体化していくだろう。

 次回はOLG先進国アメリカの事例をテキストに、リードジェネレーションの今後を考えてみたい。

 →第3回 オンラインリードジェネレーション最新事例

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