市況概況
− | − | − |
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日経平均 | 9559.38円 | △63.62円 |
売買高 | 17億5436万株 | − |
日経平均先物 | 9560円 | △70円 |
売買代金 | 1兆3467億円 | − |
TOPIX | 846.97 | △4.32 |
値上がり銘柄 | 1275銘柄 | − |
東証マザーズ指数 | 371.88 | △4.56 |
値下がり銘柄 | 258銘柄 | − |
日経ジャスダック平均 | 1186.94円 | △3.43円 |
変わらず | 128銘柄 | − |
騰落レシオ | 122.12% | △10.48% |
日経平均
米国と同じように芳しくない経済指標が金融緩和を先取りして、堅調な展開
米国株が堅調、為替は円高気味と言う状況で、寄り付き前に発表された日銀短観も予想通りとは言え、芳しいものではなかったのですが、外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が若干ですが買い越しと伝えられたこともあり、買い先行となりました。円高気味で芳しくない経済指標ということで、米国と同じように追加の金融緩和や円売り介入が期待されて、買われ、持高調整の売り買いに目先筋の売り買いが重なり、指数は一時大幅高となり、いってん上げ幅縮小となるなど堅調ながらも方向感の見えない展開となりました。ただ、相変わらず物色対象も絞りきれず、指数が先行するような格好で目先の需給要因での動きという感じでした。
後場も堅調な地合いが続いていたのですが、引けを意識する時間帯には目先筋の手仕舞い売りもあって上げ幅縮小となる場面もあり、引き続き目先の需給に振らされる展開となりました。為替も大きな動きはなく、逆に円高気味、債券も堅調(利回りは低下)となるなかで芳しくない経済指標が示されたにも関わらず堅調な地合いとなっており、「ヘッジファンド」や「年金資金」の買いではないかとの見方も出ていました。単純に中間期末を控えた持高調整の売り買いが中心となっていたのでしょうが、方向感が見られず、いろいろな憶測を呼んだものと思います。
小型銘柄も堅調なものが多く、東証マザーズ指数は大幅高となりましたが、日経ジャスダック平均は相変わらず動きは鈍く、堅調ではあるものの上値の重い展開となりました。先物は前場はまとまった売り買いも散見され、指数を押し上げ、そして押し下げるような場面もありましたが、後場は動きはなく指数を動かすこともありませんでした。まとまった売り買いが見られても追随する動きはなく、相場の方向感が読みきれずに目先の動きに右往左往しているという感じです。
相変わらず経済動向や為替動向、業績動向と関係のないところでの動きが多くなっているようです。円高気味にも関わらず円安メリット銘柄が買われたり、逆に円高であれば物色される内需株が総じて軟調となるなど、ちぐはぐとなっていました。この持高調整などの目先の需給に振らされる動きがいつまで続くのかを見極めなければならないのでしょうが、9月いっぱいと言う見方も出来ると思います。持高調整の売り買いが一段落となれば、素直に業績動向や為替の影響を見直し、売られ過ぎなのか、買われ過ぎなのかを判断することになるものと思います。
テクニカル分析
日経平均
NYダウ
相変わらず雲の上限に押さえられて上値の重い展開となっています。遅行線が雲の下限に押さえられてもおり、RSIもストキャスティックスも高値圏からの調整となっており、上値の重い展開は続きそうです。基準線が上昇に転じるところまで転換線のサポートを確認しながら雲の中での動きが続くのではないかと思います。
TOPIX
NYダウ
転換線にサポートされて雲の中で小動きとなっています。底堅いが上値も重いというような状況であり、引き続き雲の中での動きとなり、RSIやストキャスティックスが落ち着いてから雲を抜けて来るのだと思います。遅行線が日々線のサポートを確認するような水準までは下がらないと思います。
円相場
NYダウ
遅行線が日々線の下落に押される格好で、転換線・基準線の水準を割り込んでしまいました。ストキャスティックスの下落が加速され、RSIも下落となりそうで、いったん下値を試す動きとなってきそうです。介入警戒感から底堅さも見られるのかもしれませんが、上値も重そうです。引き続き遅行線が日々線に上値を押さえられ、日々線は基準線に上値を押さえられてしまうのでしょう。
銘柄ピックアップ
材料に反応しきれない面も
エルピーダ(6665) 985 △74
世界最先端となる回路線幅のDRAMを12月から量産すると新聞で報じられたことから、生産コストの低下からの収益向上が期待されて買われ、大幅高となりました。
住友鉱(5713) 1303 △32
金先物価格を始め、銅などの非鉄市況が好転していることから堅調となりました。日銀短観で業種別の業況判断で非鉄金属の改善が顕著であったことも非鉄株全般の押し上げ要因となりました。
洋エンジ(6330) 280 △16
大幅高となりました。丸紅(8002)とモンゴル初の製油所を建設すると新聞で報じられたことが分かり易い材料として素直に好感され、値ごろ感からの買いもあって大幅高となりました。
東 電(9501) 2105 ▼177
売り先行で始まり大幅安となりました。数千億円規模の増資に向けて準備に入ったと新聞で報じられたことで、株式価値の希薄化を嫌気した売りに押されて大幅安となりました。
芝浦メカ(6590) 282 ▼11
昨日の引け後に主力の液晶パネル製造装置の中国市場向け販売が鈍化していることなどから、2011年3月期の連結業績を下方修正したことが嫌気されて売られ、大幅安となりました。
ヤクルト(2267) 2633 △8
2010年4−9月期の連結営業利益は前年同期比11%増となりそうだと新聞で報じられたことから、買い先行、堅調となりました。従来の減益予想から一転増益となるとされたことが好感されたものと思います。
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