日本経済団体連合会(経団連)が10月1日に発表した初任給調査によると、大学卒事務系の初任給額は20万7445円で、上昇率は0.13%であることが分かった。上昇率の推移を見ると、大学院(修士)卒技術系と大学卒事務系の上昇率はわずかながら3年ぶりに前年を上回ったが、短大卒事務系と高校卒事務系、高校卒現業系は2年連続で前年の上昇率を下回った。
前年の初任給を凍結した企業の割合は、2年連続で上昇し9割(90.9%)を超えた。また過去最高であった2003年(91.4%)とほぼ同じ水準に。前年より初任給を引き上げた企業は8.3%、引き下げた企業は0.9%だった。
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