市況概況
− | − | − |
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日経平均 | 9403.51円 | △14.87円 |
売買高 | 18億9023万株 | − |
日経平均先物 | 9410円 | △10円 |
売買代金 | 1兆3388億円 | − |
TOPIX | 822.65 | ▼1.95 |
値上がり銘柄 | 604銘柄 | − |
東証マザーズ指数 | 354.85 | ▼5.19 |
値下がり銘柄 | 892銘柄 | − |
日経ジャスダック平均 | 1166.01円 | ▼2.47円 |
変わらず | 155銘柄 | − |
騰落レシオ | 93.47% | ▼4.16% |
日経平均
好調な米企業決算や機械受注を受けて買い先行だが円高が重しで上値が重い
米国市場が堅調、注目された米インテルの決算も予想を上回り、寄り付き前に発表された機械受注も予想を上回って大きなプラスとなったことから、買い先行となりました。為替も円高一服となったことや外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)も株数ベースでは大幅売り越しと伝えられたのですが、金額ベースでは買い越しとなったこともあり、寄り付きの買いが一巡した後も値持ちのいい展開となりました。円安に振れる場面では買戻しを交えて輸出株などが買われ、大幅高となる場面もあるなど堅調な展開が続きました。
後場も堅調な動きは続いたのですが、昨日の大幅下落の反動にしては物足りず、方向感も見られませんでした。商品相場が堅調なことから商社株の一角や非鉄株が高く、好調な機械受注を受けて機械株が高く、米インテルの好調な決算を受けて半導体関連銘柄などが高いのですが、為替が気になって最後まで買い切れず、上値の重い展開が続きました。円高メリット銘柄やディフェンシブ銘柄、内需株の一角もファンド筋と見られる売りに押され、相変わらず目先の需給に振らされる展開で、指数はじりじりと上げ幅を縮小となりました。
小型銘柄は引き続き見切り売りが多く、小口の売りに押されて冴えない展開となりました。東証マザーズ指数は大幅下落、日経ジャスダック平均も軟調となりました。先物もまとまった売り買いもそれほど目立ったわけでもなく、大きく方向感を出すような動きはありませんでした。目先の株式の需給に振らされながらの動きで、散発的なまとまった売り買いに振らされる場面もありましたが、大きな動きにはなりませんでした。
「円高デメリット」ばかりを気にする動きとなっています。「円高を嫌気した」と言いつつも実際には円高での業績悪化などが嫌気されると言うよりは「円高になるから株を売る」というような感じです。外国人売買動向などを見てもあくまでも目先の需給要因と言うことであり、業績や為替を本当に気にする動きはもう少し後のことで、まだ目先の需給要因に振らされる動きが続くものと思います。米国での決算動向、日本の企業決算の動向が見えてくると改めて割安感が強い銘柄などが物色されることになりそうです。
テクニカル分析
日経平均
NYダウ
雲や基準線にサポートされた格好となりました。引き続きRSIやストキャスティックスは下落が続き、下値余地もあることから雲や基準線にサポートされながら日柄調整となりそうです。遅行線が日々線を意識するところでは動きも出て来るものと思います。
TOPIX
NYダウ
かろうじて雲の下限でサポートされ、遅行線が日々線にサポートされて下げ渋っています。ただ、まだRSIやストキャスティックスは下値余地もあり、遅行線が日々線の上昇に合わせて上昇とならないと「逆転」となって、調整が長引いてしまいそうです。
円相場
NYダウ
さすがに底堅さは見られるのですが、反発力が鈍くなっています。RSIもストキャスティックスも底値圏にあり、いつ反発となってもいいところなのですが、下押し圧力が強く上値を押さえられています。とりあえずは売られ過ぎの反動として底堅さを確認して転換線や基準線までの戻りは期待されるのではないかと思います。
銘柄ピックアップ
好材料への反応は鈍い
イビデン(4062) 2096 △33
米インテルが米国市場の引け後に決算を発表、予想を上回る決算となって時間外取引で買われ、同社向けに半導体パッケージを供給しているイビデンも好決算期待から買われました。
東製鉄(5423) 921 ▼53
昨日の引け後に2010年4−9月期決算を発表、黒字予想となっていた単独最終損益が上期としては9期ぶりの赤字となったことが嫌気されて売られ大幅安となりました。
ベスト電(8175) 222 △22
昨日の引け後に2011年2月期の連結業績の上方修正を発表したことが好感されて大幅高となりました。猛暑やエコポイント効果でエアコンの販売が好調、薄型テレビの販売も伸び、収益に寄与しました。
DENA(2432) 2189 ▼184
昨日の引け後に米国の携帯電話向けゲーム開発会社を買収すると発表、買収効果が見えないことや買収金額が大きく、株式の売りだしや新株発行を嫌気して売られ、7日続落、大幅安となりました。
コマツ(6301) 1909 △16
朝方発表された8月の機械受注統計が予想を上回って大きくプラスとなったことから、機械株などが買われ、同社も3日続落となっていたことの反動もあり、堅調となりました。
東 電(9501) 1900 ±0
連日の安値更新となっています。本来であれば公募価格が決定したことや「円高メリット銘柄」と円高を好感して売り一巡となってもいいのでしょうが、株式需給の悪化を嫌気する売りもあって冴えない動きとなりました。
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