正社員の平均給与は32万円――どの業界で働けばたくさんもらえるの?
あなたの企業はどのような諸手当を支給していますか? この質問に対し「通勤手当」と答えた企業が最も多く、次いで「役付手当」「家族手当、扶養手当、育児支援手当」と続いた。厚生労働省調べ。
正社員として働いている人はどのくらいの給与をもらっているのだろうか。厚生労働省の調査によると、正社員の平均給与は32万2054円(2009年11月時点)であることが分かった。給与に占める諸手当の割合を見てみると、規模が小さいほどその割合が高く、産業別では「運輸業、郵便業」(23.2%、平均14.6%)が最も高い。
平均給与が最も多かったのは「電気・ガス・熱供給・水道業」で43万6793円、次いで「学術研究、専門・技術サービス業」の38万1432円、「金融業、保険業」の37万3207円。一方、少なかったのは「医療、福祉」で23万7679円、「サービス業」の24万9872円、「運輸業、郵便業」の25万9443円だった。
諸手当を支給している企業の割合
どのような諸手当を支給している企業が多いのだろうか。この質問に対し「通勤手当」(91.0%)と答えた企業が最も多く、以下「役付手当」(80.7%)、「家族手当、扶養手当、育児支援手当」(64.8%)と続いた。厚生労働省が実施した2005年の調査結果と比べると、「調整手当」(3.5ポイント増)、「単身赴任手当、別居手当」(1.6ポイント増)を支給する企業は増えているが、それ以外の手当は減少した。
企業規模別に見てみると、「技能手当、技術(資格)手当」「業績手当」はすべての規模でほぼ同じ水準だった。「住宅手当」「調整手当」「特殊勤務手当」「単身赴任手当、別居手当」は規模が大きいほど支給している企業が多かったが、「精皆勤手当、出勤手当」は小さい企業ほど多かった。
従業員30人以上の企業6143社を対象に調査し、4406社が回答した。
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