論点がブレまくる企画会議は悪いのか?(1/2 ページ)
企画会議のために苦労して作ったディスカッションペーパーが無視されて、あさっての方向に議論が展開する。1時間の会議を想定していたのに、3時間も4時間もおしてしまう。挙句の果てに、お調子モノのメンバーに、進行役をジャックされてしまう……。いったい、悪いのは誰なのか? なぜ、企画会議はいつも論点がブレまくるのだろうか?
著者プロフィール:赤秀有為(あかひで・ゆい)
エフィジェント株式会社代表取締役、プロジェクトマネージャー。「管理だけではない。推進、コンサルタント役としても機能する」をコンセプトに、ITプロジェクトマネジメントサービスを提供している。
なぜ、企画会議はいつもいつも論点がブレまくるのだろうか?
進行役が「先週の会議でみんなでSWOT分析※をしましたね。本日は、この分析結果をもとに施策のアイデア出しをしましょう!」と言ったそばから……
佐藤 今は 超円高だよね。Tに円高の脅威を含めた方が……。
鈴木 いやいや、円高はむしろOの機会になるのでは……。
進行役 (SWOT分析は、先週やっと完了させたのに。蒸し返されると、また全体でアナーキーな議論になって紛糾する。全体議論をまとめるの大変なんだから、勘弁してよ!)
また、次のようなことも。
佐藤 先ほどの“●●のプロ組織を作り上げる”施策だけど、うちの会社はもともと●●に強みがないから単独でプロ組織を作るのは無理だね!
鈴木 じゃあ、コンサルを入れますか?
佐藤 そうだね。あと、どれくらいの期間がかかるかなぁ。3年くらい想定しておいた方がいいのかな。
といったように、施策の実行計画の話に展開してしまう。
進行役 (今は、施策のアイデア出しだけをやりたいの。すべて洗い出された後に、施策の評価や優先順位付け、それから具現化に向けての策を考えるから。うちの部門で企画会議を進めると、いつもこんな風にグダグダになる。ほかの会社だと、もっとスマートにやっているのだろうな)
いやいや、どこの現場でも同じようにみなさん苦労されているだろう。
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