速報！ デザインタイドトーキョー2010（2/3 ページ）

「デザインタイドトーキョー 2010」。ひと足早く行われたプレスプレビューより、みどころを速報！

[松浦明，エキサイトイズム]

　中でも見逃せない出展者をピックアップ紹介。

E&Y「edition HORIZONTAL」

　東京から最新デザインを発信し続けている「E&Y」は、今回新たなコレクションライン「edition HORIZONTAL」を発表。「水平線のようにさまざまな人と物が横につながっていく景色をイメージしながら、機能を前提にせず、所有する喜び、人の深層心理のような部分に触れるようなプロダクトを」というテーマのもとに、鈴木元、山部宏延、二俣公一、マックス・ラム、森美穂子、林洋介、計5名のデザイナーが新作を発表した。

「third」マックス・ラム

　制作キットとして販売されるこの作品は、見た目も機能も椅子ではあるが、椅子としてではなく、人と物との関わり合い方を見つめ直すためのプロダクトとして発表された。「third」という名前には、1つのプロダクトを通じて、デザイナーとパーツを作る生産者、そしてそれを組み立てる消費者が同じ割合（33：33：33）で関与することを意味している。2万160円。

「in the sky」二俣公一

　「空を見上げたら、枯れ落ちた枝が下の枝に引っかかり、ゆらゆら揺れている風景が目にとまった」。デザイナーがそこから見出したギリギリの危うさと絶対性、相反する感覚の中に美しさをモビールで具現化した作品。大きさはLとSの2種。Gold、Silver、Bronzeの3タイプで展開。留め具となっているリングには、デザイナー名やコレクション名などの刻印あり。L：1万800円、S：7560円。

「blue」森 美穂子

　たっぷりと空気をはらむように、筒状に織ったシルクのストール。「物と人とのかかわりを考えてほしい」というリクエストのもとに、見た目の美しさや楽しさ、感触の気持ち良さ、といったようにさまざまな感覚を刺激するストールを提案。1万9530円。