チャイナエアラインで行く! 羽田・台北、日帰りの旅:秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(4/5 ページ)
羽田から32年ぶりとなる国際定期便が再開した。これからは日帰りの海外旅行も可能になるという。就航初日のチャイナエアラインの早朝便で、実際に台北へ飛んだ。当日の最終便で帰国するまでの詳細を、時間軸を追ってレポートする。
13:30 鼎泰豊にて昼食
おなかが空いたので、地下鉄に乗って「鼎泰豊」へ。ここは世界でも10指に入るといわれる小龍包の有名店だ。週末には1日に1万個以上が出るという小龍包を味わおうと、1年を通じて行列が絶えない。「どんなにおいしい店でも、並ぶなんてまっぴら」というのが私の持論だが、そんな私があえて並んでもいいかなと思う店の1つが、台北市内にあるこの鼎泰豊だ。
15分ほど待って、ようやく3階のテーブル席に通された。エビや黒豚など数種類の小龍包をオーダーする。中身の肉汁がアツアツなので、気を付けないと──とは分かっていながら、ついかぶりついて相変わらず口の中をやけどする始末。それを見ていた店員さんに「お口、冷やしてくださいね。冷たいビール、ありますよ」と笑いながら声をかけられるのも、いつものパターンだ。
15:00 金龍藝品
昼食後、新生北路と長春路との交差点に近い「金龍藝品」に立ち寄った。いわゆる観光客用のギフト専門店だが、時間のない旅での買い物にはとても便利。ジュエリーからチャイナドレス、お茶、カラスミ、パイナップルケーキまで何でもそろう。茶道コーナーのブースで「お茶セミナー」と題して実施されている実演会は、見ているだけでも楽しい。淹れ立てのウーロン茶を、ただで味わえる。
15:50 足裏マッサージ体験
日帰りだからと欲ばって歩いたら、そろそろ疲れがたまってきた。最後は足裏マッサージでリフレッシュして帰ろう。そう思って地元の人たちに聞いたところ、すすめられたのが「再春館」。プロの腕利きマッサージ師たちがそろっているそうだ。
台北市内を移動中、ときどきレンタサイクルのスタンドを見かけた。今回は移動に地下鉄とタクシーを利用しているが、自転車で自由に動くのも日帰り旅にはいいかもしれない。
再春館には15分弱で到着した。中に入ってみる。料金は30分コースで、日本円で2000円ほど。私の担当になった男性マッサージ師は「多少痛いかも知れませんが、我慢できなかったらいってくださいね」と優しくうなずき、さっそくスタートした。
多少どころか、かなり痛い。押されて痛い場所を伝えると、そのつど「肝臓が弱っていますよ」「肩が凝っていますねえ」と痛みの原因を教えてくれる。そして、親指の内側を強く押されたときだった。
「い、痛い!」と私。「かなり痛いんだけど。どこが悪いの?」
「アタマです」
「アタマ? 頭が悪いって、どういう意味」
「あ、そうじゃなくて」と彼は笑っていう。「つまり寝不足とか、だいぶ疲れがたまってるんじゃないかと」
「なんだ、そういうことね」
隣でマッサージを受けていた日本人観光客が、笑っている。30分間、あちこち痛めつけられて、もう歩けなくなるのではと思った。ところが終わってみると、だいぶすっきり。疲れがとれて、足が軽くなった感じだ。足裏マッサージは韓国などでも流行っているが、本家本元は台湾なのだとか。なるほど、これはおすすめだ。
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