市況概況
− | − | − |
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日経平均 | 10022.39円 | △8.76円 |
売買高 | 21億4721万株 | − |
日経平均先物 | 10050円 | △70円 |
売買代金 | 1兆4546億円 | − |
TOPIX | 869.52 | △0.71 |
値上がり銘柄 | 692銘柄 | − |
東証マザーズ指数 | 374.08 | △1.78 |
値下がり銘柄 | 801銘柄 | − |
日経ジャスダック平均 | 1169.55円 | △2.31円 |
変わらず | 166銘柄 | − |
騰落レシオ | 101.17% | ▼4.84% |
日経平均
米国株高や円安を好感して買い先行となるも週末の持高調整の売りに押されて上値も重い
米国株が大幅高となったことや円安となったことから買い先行となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が買い越しと伝えられたこともあって、一時大幅高となるなど買い急ぐ場面も見られました。ただ、寄り付きからの買いが一巡すると連日の大幅高ということで、目先筋の利益確定売りもかさんで上げ幅縮小、堅調ながらも上値の重い展開となりました。米ドル以外のユーロなどの通貨も堅調=円安となったことも信用収縮懸念が薄れたとして買い要因となっていました。
後場に入ると週末の手仕舞いの動きが強く、為替も円高気味となり、前場堅調であった銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多くなり上げ幅縮小となりました。昨日の引け値水準である日経平均の10000円を意識するところでは下げ渋るのですが、為替なども戻りが鈍く、昨日とは逆に債券を買い戻し、株を売ると言う動きも見られ、冴えない株価となるものが目立ちました。同じ業種でも高安まちまちとなったり、特に材料が出たわけでもなく大きく上昇となるものなども見られ、目先需給に振らされるものが多く、指数の方向感は見られなくなりました。
小型銘柄は値ごろ感からの買いが入るものも多く、手仕舞い売りに押されると言う展開ではありませんでした。ただ、積極的に買い上がるような動きも少なく、東証マザーズ指数も日経ジャスダック平均も堅調ながらも上値の重い展開となりました。先物も昨日のようなまとまった売り買いはほとんど見られず、週末のヘッジ売りや目先筋の小口の売買が中心となって、大きく方向を示すような売り買いもなく、方向感に乏しい展開でした。
何とか10000円の水準は保ち、堅調となりましたが、ちょっと目先の需給が悪化すると値を消すものが多くなるなど、まだまだ疑心暗鬼ということなのだと思います。ただ、米国景気の回復が期待され、更なる金融緩和が遠のけば円高に進み難くなり、これ以上円高が進むことがないことがある程度確信を持って見られるような展開になれば、輸出企業を中心に業績下振れ懸念が薄れて株価の水準訂正も見られるのだと思います。
テクニカル分析
日経平均
NYダウ
RSIは上値余地があり、上昇となっていますが、ストキャスティックスは高値圏にあり、基準線や移動平均線との乖離も大きく目先的な過熱感も強くなっています。「かぶせ線」というような天井を示すような形ではないのですが、週明けが軟調となるといったん下値を試す格好となりそうです。
TOPIX
NYダウ
日経平均と同様にRSIは上値余地があり、上昇となっているのですが、ストキャスティックスは高値圏にあり、基準線や移動平均線との乖離は日経平均以上に大きく、目先的には過熱気味と見ても良いと思います。押し目を試す展開となりそうです。
円相場
NYダウ
雲の中で堅調な地合いとなりました。雲の上限を試す場面も見られ、引き続き薄い雲の中での動きとなりそうです。RSIは上値余地があって上昇が続いているのですが、ストキャスティックスは高値圏にあり、いったん雲の上限に上値を押さえられて、雲の上限に絡みながら日柄調整となるのではないかと思います。
銘柄ピックアップ
米国株高や円安を好感して堅調
東エレク(8035) 5170 ▼30
米国株高など世界的な景気回復期待や円安を好感して買い先行となりましたが、利益確定売りに押されて軟調となりました。10月の北米地域の半導体製造BBレシオが1年4カ月ぶりに1倍を下回ったのですが、特に悪材料視されず値持ちも良かったのですが、利益確定売りも嵩んで軟調となりました。
ライオン(4912) 447 ▼1
東南アジアで洗剤、歯磨きなどの日用品を増産すると新聞で報じられ、新興国の生活水準向上での需要増加を好感して買い先行となりましたが、週末の手仕舞い売りに押されて冴えない展開となりました。
アルバック(6728) 1845 ▼47
半導体・液晶パネル製造装置業界で受注が踊り場を迎えていると新聞で報じられたことで、今後の需要動向を見極めたいとの見方が強まり、利益確定売りに押され、5日ぶりの反落となりました。
三菱電(6503) 807 ▼23
主力銘柄が総じて堅調となるなかで軟調となりました。業績拡大余地が小さく、上値限られるとして外資系証券が投資判断を引き下げたことが嫌気されて手仕舞い売りに押されました。
エルピーダ(6665) 989 △53
国内証券がPBR(株価純資産倍率)から見て割安感があるとして投資判断を引き上げたことが好感された買われ、大幅高となりました。ファンドなどの買戻しも入って上昇を加速させたものと思います。
パスコ(9232) 224 △32
政府はNEC(6701)などと共同で防災などに使う低価格の人工衛星システムを2012年にも実用化すると新聞で報道され、地上受信システムをパスコが開発すると報じられたことが好感されて買われ、大幅高となりました。
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