会社役員に聞く、受験勉強の経験は仕事に役立ちましたか?
受験勉強を通じてどのようなことを身に付けましたか? 会社役員に聞いたところ、「目標に向けて努力する姿勢」と答えた人が最も多く、次いで「自ら学び・考え・実践する自学自習力」だった。ベネッセコーポレーション調べ。
仕事をするうえで、受験勉強が役に立ったという人はどのくらいいるのだろうか。従業員100人以上の会社役員に聞いたところ、76.2%が「受験勉強の経験は仕事に役立っている」と回答していることが、ベネッセコーポレーションの調査で分かった。
また受験勉強を通じてどんなことを身に付けましたか、と聞いたところ「目標に向けて努力する姿勢」(50.6%)と答えた人がトップ。次いで「自ら学び・考え・実践する自学自習力」(38.4%)、「やらなくてはいけないことやりぬく忍耐力」(37.4%)、「知識を増やす暗記力」(35.3%)と続いた。「『知識を増やす暗記力』や『義務教育課程で教わる基礎学力』などよりも『目標に向けて努力する姿勢』や『やらなくてはいけないことやりにく忍耐力』が上位になっていることから、受験勉強を単なる進学のための手段ではなく自らを成長させる機会として活用していることが分かった」(ベネッセコーポレーション)
61.5%の人が「将来の夢があった」
高校受験のときに、将来の夢(就きたい仕事)があったという人はどのくらいいるのだろうか。将来の夢が「あった」という人は21.8%、「なんとなくあった」が39.7%で、合計61.5%が高校より先の目標を設定していたことが明らかに。
また生活時間を固定することを「重視していた(やや重視していたを含む)」という人は56.6%。分からない問題や難しい問題に対しては「納得いくまで自分で考えた」(43.9%)、「一度考えて分からなければ、時間をおいて解き直した」(35.3%)と答えた人が目立った。
インターネットによる調査で、従業員100人以上の会社役員412人が回答した。調査時期は10月。
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