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タイ国際航空で行く南ア・サファリの旅(前編)秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(4/6 ページ)

動物たちに会いたい。檻の中で飼われているライオンやキリンやゾウではなく、広大なジャングルに棲息する野生の動物たちに──。アフリカに行こうと決めたのは、そんな思いを実現するためだった。利用したのはタイ国際航空のバンコク経由便だ。前・後編の2回に分けて報告する。

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スワンナプーム国際空港

 何度来ても思うことだが、スワンナプーム国際空港はとにかくスケールが大きい。バンコクから東へ約25キロの湿地帯を開発して建設された同空港は、2006年6月に開港。地上7階建て、延べ床面積56万3000平方メートルのフロアに360ものチェックインカウンターが並ぶ旅客ターミナルビルは、単一の構造物としては世界でも最大規模だ。

飛行機と空と旅
スワンナプーム国際空港はガラス張りの設計で、ターミナルに明るい日差しが降り注ぐ(Photo:Charlie Furusho)

 “アジアのハブ”として機能するこの空港を拠点に、タイ国際航空は近隣諸国をはじめヨーロッパやオセアニア、中東、アフリカ、北米へとネットワークを広げてきた。現在は34カ国・73の都市を結び、日本の就航4都市(東京、名古屋、大阪、福岡)からもバンコクを経由してタイ以遠の国に向かう旅行者が年々増えている。

 スワンナプーム国際空港に到着後、わたしは国際線トランジットエリア(コンコースC)にある「ロイヤルシルクラウンジ」に移動し、ノートPCを開いて日本の雑誌社に送るコラム記事を書きながら乗り継ぎまでの時間を過ごした。ここからは午前1時15分に発つTG703便で、いよいよ南アフリカ共和国に向かうことになる。

 南アまではおよそ11時間のフライトだ。バンコク/ヨハネスブルグ線の使用機材は、成田から利用した777-300ERよりも10メートルほどボディが短い777-200ER。サイズが短いぶん、長距離を飛べる仕様になっている。こちらのビジネスクラスのシート配列は「2-2-2」で、わたしはプライベート空間が確保できる窓側席をリクエストしておいた。ヨハネスブルグ国際空港には現地時間で朝7時30分に到着予定。シェル型シートをいっぱいに倒してしっかりと睡眠をとり、目覚めたときには、きっと眼下にアフリカの大地が広がっているはずだ。

飛行機と空と旅
夜が明け、TG703便の窓からは眼下にアフリカの大地が見えてきた

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