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“リアルな予行演習”を危機管理に生かそうちきりんの“社会派”で行こう!(3/3 ページ)

危機管理の方法には「対応動作を決めておく」「予行演習をしておく」「保険をかけておく」の3つがあるというちきりんさん。しかし、中でも効果が高い予行演習は、実行が難しいというデメリットを抱えている。そこで、ちきりんさんは「リアルな予行演習」の機会を大切にするべきと説きます。

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朝鮮半島で砲撃戦が起こっても……

 ほかにも、北海道夕張市の財政破たんも、財政赤字に苦しむ多くの地方自治体に「リアルな予行演習」として多くの教訓や教えを与えていると思います。

 また、2009年に流行した“豚インフルエンザ”は日本の厚生省や地方自治体だけでなく、世界の感染症に関する機関や専門家に対して、来たるべき「非常に致死率の高い鳥インフルエンザの発生・流行」に対応するための極めて効果的な「リアルな予行演習」となったはずです。

 異常に高騰するマスクや、対応に追われて右往左往する保健所や医療機関を見て、市民1人1人にもさまざまな学びがあったでしょう。

 11月23日に発生した朝鮮半島での砲撃戦に関しては、CNNやBBCが早々と緊急放送に切り替える中、ごく短い緊急ニュースをはさんで延々と大相撲中継を続けたNHKに、ちきりんもやや驚かされましたが、マスコミも今回の危機を「リアルな予行演習」として、日本国土にノドンが着弾した時にはどう対応するのか、よくよく考えておいてほしいものです。

 そんじゃーね。

著者プロフィール:ちきりん

兵庫県出身。バブル最盛期に証券会社で働く。米国の大学院への留学を経て外資系企業に勤務。2010年秋に退職し“働かない人生”を謳歌中。崩壊前のソビエト連邦など、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。Twitterアカウントは「@InsideCHIKIRIN

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