給与は平均3672円アップ――最も上がった業種はどこ?
2010年中に、正社員の給与はどのくらい上がったのだろうか。厚生労働省の調査によると、1人当たりの平均給与は3672円上がっていることが分かった。
円高などの影響で景気低迷が懸念されるが、2010年中に正社員の給与はどのくらい上がったのだろうか。厚生労働省の調査によると、1人当たりの平均給与(予定も含む)は3672円(前年3083円)上がっていることが分かった。
企業規模別にみると、5000人以上の企業は5013円(同4190円)、1000〜4999人は3952円(同3526円)、300〜999人は3106円(同3007円)、100〜299人は2837円(同1846円)となっている。また業種別の上昇率を見ると、1.6%上昇した「建設業」(4770円)が最も高く、次いで1.5%増の「鉱業、採石業、砂利採取業」(4927円)、「製造業」(4297円)、「情報通信業」(4570円)、「医療、福祉」(3050円)と続いた。逆に低かったのは0.8%増の「運輸業、郵便業」(2390円)、「生活関連サービス業、娯楽業」(2090円)だった。
給与カットを行った企業は23.0%
2010年中に給与カットを行っている企業はどのくらいあるのだろうか。給与カットに踏み切った企業(予定を含む)は23.0%で、前年に比べ7.9ポイント減少していることが分かった。内訳を見ると「管理職一部と一般職一部」(30.7%)が最も多く、次いで「管理職のみ」(30.5%)、「管理職全員と一般職全員」(22.4%)、「一般職のみ」(12.6%)と続いた。
管理職の給与カットを見ると「基本給のみの減額」は全員が27.7%、管理職の一部が23.8%。一般職の「基本給のみの減額」は一般職の一部で29.1%、全員が15.8%という結果に。
郵送による調査で、1995社が回答した。調査時期は8月。
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