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タイ国際航空で行く南ア・サファリの旅(後編)秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(4/6 ページ)

ヨハネスブルグを早朝に出発して、クルマで約6時間。クルーガー国立公園には午後2時前に到着した。ここからは五感を総動員しての、野生の声と匂いを感じとる旅が始まる。予約したホテルにチェックインして荷物を解くと、わたしはさっそく動物たちの楽園に足を踏み入れた。

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目の前を悠然と横切っていく野生の群れ

 昼食をとり、ひと休みしてから、再び午後のゲームドライブに出発する。昼間のゲームドライブはさすがに人気らしく、途中で観光客を乗せた何台もの四輪駆動車とすれ違った。

「2キロ先の道路際にサイの群れが出てきている」

「沼地の浅瀬にいるバッファローの数が、今日はいつになく多いようだ」

 どの車両にも無線設備が搭載され、レンジャー同士がそんな情報をやりとりしている。わざわざ南アフリカまでやってきた観光客に、限られた時間で少しでも多くの野生動物を見せてやりたいという、彼らの気持ちの表れだろう。クルマの扱いも巧みで、動物を見つけると、写真撮影がしやすいボジションで止めてくれるのもありがたかった。

飛行機と空と旅
野生動物の探索には、別のレンジャーとの情報交換も欠かせない

 ときにはクルマの通る一般道で、シマウマやゾウの群れが目の前を悠然と横切っていくこともあった。レンジャーはクルマを止め、動物たちが通り過ぎていくのをただじっと待っている。この国では、動物たちこそ最優先なのだ。

 クルーガー国立公園で過ごした2泊3日で、私は数えきれないほどの動物たちに遭遇することができた。そのうちのいくつかを、次のページで写真で紹介しよう。もちろん、私がカメラに収めた動物たちは、ここに棲息するうちのごく一部に過ぎない。南アフリカでは、哺乳類だけでも、じつに250種類もの動物たちが暮らしているというのだから。

 興味をもった人は、ぜひ自身で出かけてみてほしい。私も、そう遠くない将来に再訪することを誓って、今回の「タイ国際航空で行く南ア・サファリの旅」のレポートを終えたいと思う。

飛行機と空と旅
クルマの通る一般道を、ゾウなどの群れが悠然と横切っていくことも

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