アパートの家賃4万3800円……下宿費用を切り詰めている
2010年4月に大学・短大に入学した新入生を持つ親は、下宿探しにどのくらいの費用がかかったのだろうか。全国大学生活協同組合連合会の調査によると、下宿生の住まい探しの費用は平均22万2400円で、2年連続で減少した。
大学生の子どもを持つ親にとって「下宿費用が負担になっている」という人も少なくないだろう。2010年4月に大学・短大に入学した新入生を持つ親は、下宿探しにどのくらいの費用がかかったのだろうか。
全国大学生活協同組合連合会の調査によると、交通費や敷金・礼金など下宿生の住まい探しの費用は平均22万2400円で、2年連続で減少していることが分かった。2008年と比べると3万1000円(12.2%減)少なく、家賃(管理費込み)もアパートで月4万3800円(前年比1300円減)、マンションで月5万3100円(同700円減)と、いずれも前年より減少。実家を離れて新生活を始めた下宿生の親が、住まい探しの費用を切り詰めていることが明らかになった。
また切り詰めているのは家賃だけではなく、生活用品にも及んでいる。下宿生の生活用品の費用は平均で28万7000円で、2年前と比べ1万4300円(4.7%減)減少。内訳としては電話機を除き、すべての項目が2年連続で減少した。中でも家電は2年前に比べ、8400円減の11万3500円に落ち込んだ。
親は子どもの「就職や将来」が心配
子どもの大学生活がスタートして、親はどのようなことを心配しているのだろうか。この質問に対し「就職や将来」(44.5%)と答えた人が最も多かった。「就職や将来」と答えた人は、ここ2年間で11.3ポイントの増加。文系(50.1%)、理系(41.5%)ともに2年間で増加した一方、医歯薬系は13.3%で0.5ポイント減少した。
インターネットによる調査で、2010年4月に大学に入学した新入生を持つ親1万3777人が回答した。調査時期は4〜5月。
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