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コラム

ボルボとベンツに見る、ハイブリッドバスの未来松田雅央の時事日想(5/5 ページ)

エコカーの主流としてハイブリッドカーが急速に普及してきた。商用車にもハイブリッド化の波が押し寄せており、特に路線バスの開発には各メーカーはしのぎを削っている。今回の時事日想は、ボルボとベンツのハイブリッドバスを紹介する。

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 もう1つ、車両価格の高さもネックだ。商業生産が始まっていないので値段をつけられないのは当然としても、IAA2010担当者は価格の目安(例えば通常のバスの2倍程度とか)さえ口にしなかったから、よほどの高額なのだろう。

 比較的低速で走行し、発進・停止を頻繁に繰り返す路線バスは、商用車の中で最もハイブリッド化を進めやすい車種である。また走行音が小さく排気ガスが少ないハイブリッド車は都市環境の向上と都市からのCO2排出削減の観点からも導入の価値が高い。

 今後の流れとしてはまずパラレル方式(ボルボ)が普及し、その後完全なEV路線バスの登場を待つことになりそうだ。水素燃料電池タイプのハイブリッド路線バス(メルセデス・ベンツ)は大きなポテンシャルを持つものの、普及については不透明な部分が大きい。技術的な問題はかなりクリアされたが、最終的には水素社会の実現をどこまで積極的に目指すかという国の姿勢に左右されそうだ。


Der Citaro FuelCELL-Hybridの車内
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