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親の近くに住むと得をする? 不況で増加する“親子近居”の理由あなたはどうする? 住まいの選び方(3/4 ページ)

家を購入するとしたら、どんな場所に住みたいだろうか。会社に近い場所、自然のある場所など、人によってその希望はさまざま。ただ、ここ数年「親の近くに住みたい」と思う人が増えてきているようだ。その理由と背景に迫ってみた。

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近居のメリットは?

 親の近くに住む人が増えてきたことは分かっていただけたと思うが、どんなメリットがあるのかを具体的に見ていきたい。

(1)金銭的なメリット

 子どもの面倒を親にお願いできるようになるので共働きが可能となり、世帯収入がアップすることが大きなメリットだ。しかも、親が子どもの面倒に時間を多く割けるのであれば、保育園代も不要になる。また子どもの成長を見ることになるので、将来的に教育費の援助をしやすくなるという特典までついてくる。

 ほかにも、住宅購入時に「近居」を理由に頭金の支援をお願いしやすいこともメリットとして挙げられる。頭金が増えれば借入額を減らし、毎月の返済額も減らすことができるようになる。

 加えて、2010年のうちは親からの住宅取得資金が1500万円まで非課税とされ、2011年のうちは1000万円まで非課税とされる「新非課税制度」が決定されたため、この1〜2年は税金がかからずに親から援助を受けられるという特典も得られる。

(2)近居に適した住まいを選べるメリット

 ハウスメーカー側も「近居」に合わせた住まい選びの提案をしてきているので、そのメリットを享受することができる。

 例えば、大和ハウスは「近居・育孫」というコンセプトを発表し、交通手段を問わずに気軽に行き来できる約30分の近さに「親世帯」と「子世帯」の住まいがある暮らし方を提案している。例えば駅郊外の戸建てに住む「親世帯」と駅近マンションに住む「子世帯」を想定した近居の暮らし方が挙げられる。

 そのコンセプトを実現するために「『自立型近居』の住まい」や「『住み継ぎ型近居』の住まい」という住宅プランも用意している。近居希望者にとっては、自分の望む住宅選びがしやすくなっていることも大きなメリットだ。


大和ハウスが提案する「近居・育孫」というコンセプト(出典:大和ハウス)

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