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トルコ航空で“空のシルクロード”を行く秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(1/4 ページ)

今年はどこへ旅しようか? ゴールデンウィークや夏の休暇に向け、早くもあれこれプランを練っている人も多いだろう。世界は広い。どのエアラインでどこを目指すかで、旅のスタイルも経験できる内容も変わってくる。2011年にぜひ候補の1つに加えてほしいのが、“空のシルクロード”を行くトルコ航空での旅だ。

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イスタンブールを目指して西へ

 日本とトルコ──その2つの国の位置関係を、地球儀をたどって見比べてみる。トルコの中心都市イスタンブールは北緯41度付近にあり、これは日本の東北地方と同じだ。つまりトルコを目指して日本を飛び立つと、飛行機は地球をほぼ真横に進んでいくことに。眼下には延々、シルクロードが続く。その上空を西へ西へと向かう旅であることから、私はこれを「空のシルクロード」と名付けてきた。

飛行機と空と旅
ユーラシア大陸上空を西へ西へと向かう日本からトルコへのフライト

「東京とイスタンブールの間をこれまで何度も往復してきましたが、そう考えると、旅の気分もずいぶん違ったものになりますね。12時間のロングフライトがとても楽しくなりました」

 そう話していたのは、大手旅行会社に勤務するAさん(32歳、女性)だ。添乗員として5年のキャリアをもつ彼女も最近、そのユニークな飛行ルートに興味をもった。移動中の機内ではツアー参加者へのケアなどに追われるが、ときどき時間があくと、座席の窓のシェードを上げて高度1万メートルの上空から景色を眺める。そうして東西交易が栄えた時代に思いを馳せるのがクセになった。

飛行機と空と旅
エキゾチックな魅力にあふれた古都イスタンブールの歴史ある街並み

 ヨーロッパとアジアの接点に位置するトルコは、エキゾチックで魅力的な国だ。9つの世界遺産を擁するほか、黒海とエーゲ海、地中海の3つの海に挟まれ、リゾート地としても人気が高い。その中心都市イスタンブールに日本から唯一の直行便を運航しているのがトルコ航空である。1933年に設立され、日本には1989年8月に初就航。当初はバンコクとドバイを経由する17時間のフライトだったが、現在は成田と関空からダイレクトにアクセスできるようになった。

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