コラム
「夢は持ち家」という人が、減っているワケ:あなたはどうする? 住まいの選び方(4/4 ページ)
あなたの住宅選びの夢は? この質問に対し、どんな答えが返ってくるだろうか。かつての日本であれば「新築」と答えた人が多かったが、今では「賃貸」「中古」なども多い。その理由に迫ってみた。
理想の住宅選びをするためには
これまで見てきたように、従来の「住宅すごろく」は崩れ、実に多様な住宅選びをするようになってきた。
「住宅すごろく」が成立していたのは、成長を前提とした社会で、終身雇用制度と年功序列が約束され、それによる家族のあり方が固定化されていたからだ。が、その後の「失われた20年」によって、かつての労働モデルと家族モデルは音を立てて崩れていった。多様な生き方が前提となった現代では、住宅選びも多様化し、住宅商品も複雑化するのは自然なことである。
一方、あまりに複雑化していく住宅選びに困惑している読者もいるであろう。
そんな読者の方には、ぜひ住宅選びに関する正しい知識を身に付けることをオススメする。正しい知識があってこそ、初めて自分のライフスタイルに合った選択が可能となる。また住宅選びは、自分のライフスタイル、生き方を選択することと密接に関係している。自分の理想の生き方を実現するためにも、住宅選びの知識を積極的に取り入れていただければと思う。
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