コラム
なぜ日本の会社は、ひたすら謝り続けるのか:うふふなマーケティングレシピ(3/3 ページ)
日本の会社は消費者に対し、謝り過ぎではないだろうか。直近のグルーポンおせち料理事件では、問題のおせちを提供した社長は辞任し、ひたすら謝り続けた。こうした背景には、広報やPR部署に多様性がないからかもしれない。
またポジティブなときもマジメだ。吉野屋から牛丼が消えたときの広告は「俺達は吉野屋を待っているぜ」「皆さん、待っていてください」みたいな感じだった。
日本で、もし訴訟された会社が、タコベルのような返し技を打つと、それこそ世間から大糾弾されるだろう。でもだ。日本の会社も、ここまでやらなくても何らかの“返し技”ができるくらい自由だといいのに。
そのためには、広報やPR部署に多様性があればいいのかもしれない。わざわざメキシカンを採用しなくてもいい。陽気なヤツと実直なヤツが混在していれば、ひたすら陳謝で暗くなることもなく、誠実な返し技の発想も出てくるかもしれない。
※この記事は、誠ブログ「『Thank you for suing us.(訴えてくれてありがとう)』の楽天さ、周到さ。」より転載しています。
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