「演劇と思って振る舞う」「キーマンに語りかける」……プレゼン中に心がけること
企画を売り込む時に重要なプレゼンテーション。プレゼンをうまく行うため、演劇と思ってプレゼンを行ったり、キーマンに語りかけたりしている人が多いようだ。常盤薬品工業調べ。
企画を売り込む時に重要となってくるのがプレゼンテーション(プレゼン)。プレゼンをよく行う人たちはどのようなことに気を遣っているのだろうか。
常葉薬品工業の調査によると、広告・IT業界で働く男女に「プレゼン中に心がけること」を尋ねたところ、「プレゼンは演劇だと思って振る舞う」(36.3%)と「キーマンに語りかける」(36.0%)が上位。以下、「聞き手との双方向なやりとりを生むため、質問を投げかける」が29.3%、「時計を机に置く」が20.5%、「手元の資料は見ないで全部暗記する」が20.0%で続いた。
常葉薬品工業では「『会議室はステージ』『プレゼンは演劇』『論理性だけではなくインパクトも重視』してプレゼンに勝負をかけようとするプレゼンのプロたちの意識が見受けられた」とコメントしている。
どんなプレゼンをお手本にしているのだろうか。参考にしたプレゼン本を聞くと、『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』(カーマイン・ガロ著、11.0%)と『プレゼンテーションの極意』(川崎和男著、11.0%)がトップ。ほかには『5日で身につく『伝える技術』 ビジネスで成功するプレゼンテーションの奥義』(西野浩輝著、10.3%)、『ひとつ上のプレゼン』(眞木準著、9.8%)などが人気だった。
糸井重里さんや孫正義さんのプレゼンが人気
誰のプレゼンが魅力的だと思われているのだろうか。「広告・IT業界で誰のプレゼンを聞いてみたいですか?」と尋ねると、「糸井重里」さん(東京糸井重里事務所)が48.3%で断トツ。「常人では考えつかなそうなプレゼンを聞けそう」(35歳女性)や「言葉に対する造詣が深そうだから」(43歳男性)という声があった。以下、「佐藤尚之」さん(18.8%、電通)、「佐々木かをり」さん(イーウーマン、18.3%)、「岸勇希」さん(9.5%、電通)、「徳力基彦」さん(アジャイルメディア・ネットワーク、7.5%)が続いた。
広告・IT業界以外でプレゼンを聞いてみたい人についても聞くと、トップは「孫正義」さん(ソフトバンク)が55.3%とこちらも断トツ。以下、「柳井正」さん(ファーストリテイリング、21.5%)、「渡辺美樹」さん(ワタミ、17.0%)、「勝間和代」さん(経済評論家、15.8%)、「稲盛和夫」さん(日本航空、15.8%)が続いた。
インターネットによる調査で、対象は1都3県(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)で広告・IT業界で働く男女400人(広告業界200人、IT業界200人)。調査期間は1月14日から17日。
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