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終わらない“牛丼戦争”……ゼンショー、280円の狙い(2/2 ページ)
「牛丼」と聞けば、「吉野家」を思い浮かべる人が多いかもしれない。牛丼チェーン店「すき家」を展開するゼンショーは、「牛丼=すき家」というブランドを確立するために、低価格戦略に踏み切ったのだ。
原価が高くなった分は客数とすき家の強みであるトッピング系牛丼でカバーすることにし、CMでもそれを打ち出した。現在、新作トッピングは年4回のペースで発売し、2月には、粒山椒とダシで食べる牛丼「牛まぶし」を発売した。
他社の追随もあり、昨年の牛丼値下げ戦争は社会現象になるほど激烈を極めたが、すき家はこれを制した。そして、名実ともに日本一の外食産業の道へ踏み出す。
「(現在の)280円は、“牛丼のすき家”といわれるための金額だった」と廣谷さんは言う。すき家は店舗数でトップとはいえ、牛丼は吉野家のブランドが相変わらず強い。そこで、「まず食べてもらうこと。そして、食べてみたらおいしいと思ってもらうこと」(同)が、低価格戦略の狙いだった。(村上信夫)
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