海外で働きたいですか? 年代によって違い
「社内公用語は英語」という会社が増えつつあるが、海外で働きたい人はどのくらいいるのだろうか。20〜40代のビジネスパーソンに聞いたところ、年代によって海外勤務に対する意識に違いが出た。リクルートエージェント調べ。
20代のビジネスパーソンは「海外異動に前向き」であることが、リクルートエージェントの調査で明らかになった。
海外勤務の経験がない20〜40代のビジネスパーソンに「あなたは海外への異動または勤務をしたいと思いますか?」と聞いたところ、20代で42.4%が「してみたい」と回答し、最も多かった。30代が38.4%、40代が31.4%と、若年層ほど「外向き」で、年齢を重ねるごとに「内向き」志向がうかがえた。20代男性で海外異動・勤務を「してみたい」と答えたのは45.1%だったのに対し、40代男性は30.0%にとどまった。
海外異動・勤務を「してみたい」と答えた20代に、その理由を聞いたところ「グローバル社会を生き抜くうえで、1度は海外勤務を経験しておいたほうがいいと思うから」(男性25歳)、「国内ではありえない新しい価値観や困難に突き当たり、そのことによって成長できると思うから」(男性24歳)といった声が目立った。
海外で働くことのメリットとデメリット
海外で働くことに、どのようなメリットがあると感じているのだろうか。20代では「自己のキャリア形成に有利」(21.5%)と答えた人が最も多く、次いで「語学力の向上や発揮」(16.9%)。30代でも同様に「自己のキャリア形成に有利」(20.3%)、「語学力の向上や発揮」(16.2%)と続いたが、40代では「給与や手当てなどの報酬面」(21.8%)がトップ。「年齢を重ねるごとに、先に残されたキャリアが短くなるためか、現実的な『報酬』をメリットに感じているのかもしれない」(リクルートエージェント)
一方、デメリットについて聞いたところ、20代と30代は「家族や友人と離れることの不安」(20代37.1%、30代28.8%)を挙げる人が多かったが、40代は「語学力の不安」(28.1%)や「現地治安の不安」(27.2%)と答えた人が目立った。「若い人ほど日本を離れることに不安を抱き、年齢を重ねると現地でやっていけるかに不安を抱く人が多いようだ」(リクルートエージェント)
インターネットによる調査で、20〜44歳のビジネスパーソン1000人が回答した。調査期間は1月28日から1月31日まで。
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