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第46鉄 雪国の美女とダイヤモンドダスト――米坂線杉山淳一の+R Style(2/6 ページ)

東京に雪が降った。雪が少ない地域に暮らしていると、わざわざ列車に乗って、雪を見に行きたくなる。4年前、2007年に乗った米坂線を筆者は今も忘れられない。生まれて初めて見たダイヤモンドダストと、美少女との出会いを……。

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銀河鉄道体験と夜明けの風景を楽しむ

 新潟駅に到着すると、わずか3分で白新線、羽越本線経由の始発列車、村上行きに接続する。まるで「ムーンライトえちご」を待っていたかのようなグッドタイミング。ただし、新潟駅到着時に居眠りしていたりすると乗り遅れるから、ここはちょっと緊張するところ。新潟駅のひとつ手前の新津で目覚めたら、そこからは絶対に寝ちゃだめだ。


新潟発村上行きは6両編成

車内はガラガラ。帰路の上りラッシュに備えて6両編成になっているらしい

運転室が小さいので、夜でも前方の景色を見られた

 快速村上行きは、なんと6両編成という長い電車だった。この時間帯の乗客数では明らかにオーバースペックだ。こんなときは時刻表をめくって推理遊びをしてみる。この列車の村上着は05時50分。折り返し新潟方面の発車時刻は06時17分。だけど、次の6時52分発と7時26分発は、対応する到着列車がない。ということは、村上駅で6両編成を2両編成×3に分割して、それぞれの列車に充当させるのではないか。窓の外が真っ暗でも、時刻表を持っていればこんな遊びもできる。ちなみにこの予想は外れで、後に同じ両数の新潟行き列車を見た。新潟方面の通勤通学需要が大きいらしい。

 真っ暗な景色にも見どころがある。新潟駅発車から7分で豊栄駅に到着するときは、運転台の後ろから前方を展望しよう。豊栄駅は2006年に橋上駅舎に建て替えられて、新潟側はガラス張りのオシャレな建物になった。夜間はガラス張り部分の駅舎や階段がギラギラと輝いている。そんな建物が、真っ暗な空間の向こうから点のように現れて、やがて視界全体に浮かび上がる。まるで銀河鉄道の列車が宇宙ステーションに進入するような景色だ。これは夜間しか見られない車窓である。

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