コラム
忘れられない“わたしの小さな地下街”たち:郷好文の“うふふ”マーケティング(3/3 ページ)
時代の変化にともない、2011年1月、日本最古の地下街「須田町ストア」がその歴史に幕を下ろした。迷路のように入り組む地下道の中で、魅力的なたたずまいを示す店の数々。私の好きな地下街を紹介したい。
「わたしの地下街」を支えよう
通り過ぎることができない小さな地下街、イチオシは「万世橋駅」だ。
地下鉄万世橋駅は1930年に開業、翌1931年に神田駅の開業とともに閉鎖。地下工事をするための臨時駅だった。駅跡は末広町南端からほのかに見えるそうだ。そこに地下と言うより高架下に残る“穴倉”のような店舗が残る。国鉄の万世橋駅(1943年営業停止)の施設、万かつサンドやラジオガァデンのような電気設備店などだ。
万かつサンド店を1人で切り盛りする女性従業員のキリリとした作業姿も好きだ。肉の万世の本店ビルはこの向かいにある。
どんなに小さくてもいい、「わたしの地下街」を大切にしませんか。小さなお店のお客になりませんか。その体験をブログやフェイスブックで共有しよう。小さな地下街を廃れる文化遺産とせずに、商業として成立させ続けるために。
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