市況概況
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日経平均 | 8962.67円 | ▼131.05円 |
売買高 | 41億0690万株 | − |
売買代金 | 2兆5977億4100万円 | − |
値上がり銘柄 | 985銘柄 | − |
値下がり銘柄 | 616銘柄 | − |
騰落レシオ | 80.84% | △1.36% |
日経平均
円が戦後最高値、米国株が大幅安、原発事故の拡大も懸念されるなかで底堅い
米国株が大幅安、為替は戦後最高値となったことから売り先行となりました。原発のトラブルも解決は見られず、世界各国から日本を敬遠する動きが出るなかで昨日の大幅反発の反動もあり大幅安となりました。それでも外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が大幅買い越しと伝えられたことから寄り付きの売りが一巡となった後は下げ渋り、下げ渋りとなると買戻しを急ぐ動きもあり、下げ幅縮小となりました。昨日まで売り気配となっていた電力株も制限値幅が広がったこともあって寄り付き、下げ渋りの要因となりました。
後場も下げ渋る動きが続き、先物にも目先筋の買戻しなども見られ一段と下げ幅を縮小する場面も見られました。原発トラブルの拡大も懸念され、円高にも関わらず売られ過ぎの修正も見られたものと思います。ただ、物色対象は絞られているわけでもなく、大震災の復興需要を先取りするようなことでもなく、更なる金融緩和に期待するような買いでもなく、あくまでも買戻しが入るかはいらないかと言うような目先の需給に振らされているという印象でした。
小型銘柄は今回の大震災でインターネットやスマートフォン(高機能携帯端末)の便利なところ、クラウドコンピューティングの利点なども鮮明になったことから、インターネット関連銘柄などが買い直されましたが物色対象も絞られており、東証マザーズ指数とジャスダックTOP20が大幅高となりましたが、日経ジャスダック平均は堅調となりました。先物は朝方はまとまった売り買いも多かったのですが、寄付きからの売り買いが一巡となるとまとまった売り買いも多くは見られませんでした。それでも、散発的にまとまった買い戻しも見られ、指数の下支えとなる場面もありました。
米国株が大幅安となり、為替も大きく円高に振れ戦後最高値を更新し、原発の問題も何ら解決していない割には底堅い展開となりました。外国人の買いが見られたことで底堅さが見られた銘柄や堅調な銘柄を買い戻す動きが強まったのでしょうが、外国人が日本から退避しているような状況を考えると改めて日本株を買っているとは考え難く、円が最高値をつけたこともあり、期末ということもあり、単に空売りの買戻しを急いだだけ、と言う見方も出来そうです。原発問題が解決すれば、復興需要などを期待した買いも見られるのでしょうが、それまでは積極的には買い難いと思います。
テクニカル分析
日経平均
予想された通り、昨日に続き一昨日の大きな陰線の中での動きとなりました。引き続きどちらかに抜ければ大きな動きとなって方向感が見えてくるのでしょうが、抜けるまではこの値幅での動きとなりそうです。上値は基準線や転換線も同水準にあり、抜け難そうです。RSIは下値余地もあるものの、底値圏で上昇の兆しも見られ、ストキャスティックスも底値圏からの反発となっており、強含みに推移して行くのではないかと思います。
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