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津波警報を知るまで23.3分――宮城・岩手などの沿岸部にいた人(2/2 ページ)
大地震発生から津波情報に接するまで、どのくらいの時間がかかったのだろうか。全国平均は17.0分だったのに対し、被害が大きかった宮城・岩手などの沿岸部にいた人の平均は23.3分であることが分かった。ウェザーニューズ調べ。
津波情報を受けての行動
大津波警報や津波警報が発表されたとき、どのような行動をとった人が多かったのだろうか。海岸から近い所にいた人に聞いたところ「安全な場所だったのでその場で待機」(45%)が最も多く、次いで「日常と変わりなく行動」(24%)、「分からずひとまず待機」「何もしなかった」(8%)と続いた。「日常と変わりなく行動」「何もしなかった」「発表されていたことを知らなかった」「分からずひとまず待機」と答えた人を合わせると46%。半数近くの人は、海の近くにいても退避行動をとらなかったようだ。
また津波の被害が大きかった5県(青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県)の沿岸部にいた人に聞いたところ、32%の人が「日常と変わりなく行動」「何もしなかった」など、津波情報を意識した行動が少ないことが分かった。
インターネットによる調査で、3万7279人が回答した。調査期間は3月14日から3月16日まで。
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