震災後、就活が厳しくなる……不安に感じる学生が急増
先輩たちと比べ自分たちの就職活動はどうなると思いますか? 現在就職活動をしている大学生に聞いたところ「厳しくなる(多少+かなり)」と答えた人は71.3%に達していることが分かった。毎日コミュニケーションズ調べ。
先輩たちと比べ自分たちの就職活動はどうなると思いますか? 現在就職活動をしている大学生(大学院生を含む)に聞いたところ「厳しくなる(多少+かなり)」と答えた人は71.3%。前月の34.0%から2倍以上増えていることが、毎日コミュニケーションズの調査で分かった。「震災の影響を受け、採用人数削減の危惧や採用スケジュールの不透明感に対する不安など、採用環境の著しい変化に学生は戸惑っているのでは」(毎日コミュニケーションズ)としている。
また就職活動で不安に感じていることでも、前月までとは違う傾向がうかがえた。「エントリーシートなどの負担が大きい」と答えた人は前月比28.4ポイント減の37.5%に対し、「企業の採用スケジュールがはっきりしない」が同23.3ポイント増の51.5%。「エントリーシートなどの負担が大きい」が減少した理由については、採用スケジュールを後ろ倒しにする企業が続出したことで、学生に時間の余裕が生まれた。一方、採用スケジュールが明確にならず、不安を感じている学生が増えたようだ。
6割の学生が、中堅・中小企業を視野に
震災後、志望企業や志望業種などに変化があったのだろうか。全体で12.4%、被災地(青森、秋田、岩手、福島、宮城、山型)で16.9%の学生が「あった」と回答。また中堅・中小企業に目が向くようになりましたか、という質問に対し「もともと中堅・中小企業なので変わらない」は42.9%だったが、「大手企業志向だったが、中堅・中小企業にも目が向くようになった」が20.6%。全体の63.5%は、中堅・中小企業を視野に入れているという結果に。
インターネットによる調査で、2012年卒業予定の大学生または大学院生1000人が回答した。調査期間は4月1日から5日まで。
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