ビジネスパーソンに聞く、“伝える力”がある人は誰ですか?
仕事を上手に進めるために身につけたい能力は? ビジネスパーソンに聞いたところ「相手と分かり合うために、考えていることを相手に『伝える力』」と答えた人が最も多いことが分かった。電通「広告小学校」事務局調べ。
仕事を上手に進めるために身につけたい能力は何ですか? 首都圏に住むビジネスパーソンに聞いたところ「相手と分かり合うために、考えていることを相手に『伝える力』」(57.9%)と答えた人が最も多いことが、電通「広告小学校」事務局の調査で分かった。次いで「相手の気持ちや場の空気などを『読む力』」(43.4%)、「新しいアイデアを生み出す『発想力』」(40.5%)、「相手が考えていることを聞く『聞く力』」(34.0%)と続いた。
「伝える力」が高いと思う著名人を聞いたところ、ジャーナリストの「池上彰」(265票)さんと答えた人が最も多かった。池上さんを挙げた理由として「理解しやすい」「説明が落ち着いていて分かりやすい」「難しいことでも分かりやすく説明する」といった声が多かった。次いでタレントの「島田紳助」(41票)さん、タレントの「北野武」(36票)さん、元首相の「小泉純一郎」(28票)さんと続いた。また5位には官房長官の「枝野幸男」(21票)さんがランクイン。「専門外である原発のことでも、一般人に分かりやすく自分の言葉で説明できている」「現在の状況下でも冷静に伝えるべきことをはっきり、分かりやすく語っている」といった意見があった。
自分の「伝える力」は何点?
自分の「伝える力」は100点満点で何点ですか? 自己評価してもらったところ、全体の平均点は55.49点。年代別みると、20代が最も低く50.65点、50代が最も高く60.17点。20代の自己評価と50代の自己評価に約10点の差がある理由は「年齢を重ねた人ほど経験が多く、『伝える力』に自信をもっているためだと考えられる」(電通)
また新入社員や20代前半の「伝える力」について、52.5%の人が「低くなっている」と回答。低くなっている理由として「伝わらないのは相手のせいだと思う人が増えているように思う」「ボキャブラリーが少なく、形容詞・形容動詞が少ない」「そもそも、発言を嫌う傾向が強い。メールで意見を伝えてくることが多い」といった意見があった。
一方「高くなっている」と答えた人からは「ものおじしない。自分の考えを押し通そうとする」「学生時代に訓練されているのか、メールなどの文章では自分の意見を伝えることができる」などの声があった。
インターネットによる調査で、首都圏に住む20〜50代のビジネスパーソン800人が回答した。調査期間は4月2日から4日まで。
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