携帯電話の普及、Webサービスの拡充に伴って、読まれるようになったケータイ小説。どのように利用されているのだろうか。
ネットエイジアの調査によると、15〜39歳の男女のうち「ケータイ小説を読んだ経験がある」人は37.7%と、3人に1人以上となっていた。しかし、「以前は読んでいたが、今は読んでいない」が25.6%と、「読んでいる」の12.1%を大きく上回っていた。
「読んだ経験がある」の割合は男性(26.3%)より女性(45.2%)の方が高く、年代が下になるほど高くなる傾向にあった(35〜39歳22.4%、30〜34歳31.7%、25〜29歳39.9%、20〜24歳58.5%、15〜19歳55.2%)。
男性はモバゲータウン、女性は魔法のiらんどで利用
ケータイ小説を読む時に利用するサイトでは「モバゲータウン」(24.4%)と「魔法のiらんど」(19.8%)が上位。男女別に見ると、男性では「モバゲータウン」(男性38.7%、女性20.0%)が最も多く、女性では「魔法のiらんど」(男性6.5%、女性24.0%)がトップだった。
ケータイ小説を読む人にその理由を聞くと、「ケータイでどこにいても読める」(70.2%)、「小説のテーマ、内容が面白い・興味をひかれる」(64.9%)、「暇つぶしにちょうどいいので」(64.1%)などの声があった。
一方、ケータイ小説を以前は読んでいたが、今は読んでいない人に「読まなくなった理由」を聞くと、「飽きたから」(34.7%)、「モバゲーやグリーなどSNSやゲームで遊ぶ時間が増えたから」(33.6%)、「携帯電話をいじる時間自体が減ったから」(32.5%)が上位。男女別に見ると、ほとんどの理由で男性よりも女性のほうがあてはまるとした理由が多いが、唯一、「携帯電話をいじる時間自体が減ったから」は男性の方が理由として挙げた割合が高かった。
インターネットによる調査で、対象は15〜39歳の男女1083人(男性430人、女性653人)。調査期間は2月10日から2月14日。
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