検索
コラム

そこには何があった? 家の床下に潜入してみた(前編)あなたはどうする? 住まいの選び方(3/3 ページ)

自宅の床下がどうなっているのか、気にする人は少ない。しかし床下は住宅の支えとなる基礎コンクリートや土台の木材があり、まさに住宅の要となる部分。床下はどうなっているのかを調べるために、潜入することに。そこで目にしたものは……。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

腐敗が進む床下の現場

 床下は予想以上に真っ暗だ。私も作業着やヘルメット、ヘッドライトとマスクを装着し、西田社長とともに床下に潜った。

 床下は暗いが、ヘッドライトのおかげで周りの様子を見ることは十分にできた。気付いたら、西田社長が先にどんどん進んでいた。

 「離れたら追いつけなくなりますから、ちゃんとついて来てくださいね!」。私も急いで西田社長の後を追いかけていくと、目の前で糸状のものが引っ掛かった。

 「それはクモの巣ですよ。あちこちにあるので気をつけてくださいね。クモの巣はまだマシですよ。たまにネズミの死骸や蛇の抜け殻があったりもします。床下は何が出てくるか分からないですよ」


床下にはクモの巣がたくさんあった

 クモの巣を手でよけながら、とりあえず前へと進んでいった。しかし、かなりの数のクモの巣が存在する。何年も手入れをしないとこうなることを実感した。

 西田社長が再び声をかけてきた。

 「この木材の部分を見てください。すごく黒ずんでいるでしょう。これはもう湿気でやられていますね。腐朽菌がまん延して、木が崩れ落ちているんです。湿気が多いと、このように土台の腐敗やシロアリの誘致につながります」

 確かに木が途中から腐り落ちてしまっている。これは想像以上の腐敗だ。私の実家もこのような状況になっているのだろうか……。


黒ずんでいる木材。腐朽菌がまん延して、木が崩れ落ちている

 →続く

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る