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働き方選択の将来的意味について:ちきりんの“社会派”で行こう!(2/2 ページ)
大学の就職課でも「卒業時に正社員になれるかどうかが大事」と指導するようになっている現代。年齢を重ねるにつれて、立場の差がどのように表れてくるか図を作って考えてみました。
違う生き方の線でもいいんじゃない?
ところで、青い線に乗っていたのに会社が倒産して労働市場に放り出された人は、途中でいきなり「次はオレンジの線ですよ」と宣告されます(次図参照)。この人は黒い点線に沿って移動し、「大変さ」は一気に数倍になります。
というわけで「途中で放り出されてしまわないような、しっかりした青い線」を求めて学生は必死に就活をするわけですが、日本市場の縮小に伴い、そういう企業の日本での採用数は減る一方です。
であれば、少ない青い線を奪い合って結局はオレンジ線上に落ち着くのではなく、むしろ最初から赤い線を狙いに行くのもこれからは有望な選択肢なのではないでしょうか?
そんじゃーね。
著者プロフィール:ちきりん
兵庫県出身。バブル最盛期に証券会社で働く。米国の大学院への留学を経て外資系企業に勤務。2010年秋に退職し“働かない人生”を謳歌中。崩壊前のソビエト連邦など、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。著書に『ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法』がある。Twitterアカウントは「@InsideCHIKIRIN」
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