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インタビュー

柴田文江デザインの美しきリモコン、地デジ版SPIDER PRO(7/9 ページ)

放送局や広告代理店で「テレビとの関わり方が根本から変わる」と話題になっていた「SPIDER PRO」。デザイナーの柴田氏とSPIDER PROの生みの親、PTPの有吉氏に地デジ版SPIDER PRO誕生までのいきさつや、そこに込められた考えを聞いた。

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エキサイトイズム

――リモコンは十字キーだけでなく、下の方にテンキーもついていますが、これは今回のSPIDERで検索をしたり、つぶやいたりと文字入力をしたいっていう要望があったからですよね

柴田 そうです。この文字入力っていうのは、いい番組を検索してみつけたい人にとっては、確かに便利。搭載はmustだったんだけれど、キーの数が多くなるので嫌でした。それに十字キーと文字入力を両方揃えるとなると、「もう、それはケータイじゃん」ってなっちゃうので、それをどうするかっていうのが難しかったですね。

エキサイトイズム

 そこで、最初のモックでは、テンキーをリモコンの曲面に完全に沿わせるカタチにしました。「あるんだけれど、ない」みたいなカタチにしようとしたんです。ただ、これはすごく大変で、無理だったんですね。何故かというと、キーの表面の曲線が1個1個違うので、それぞれに型が必要で、すごく高くつくんです。私はデザイナーだから、高くなることは分かっていたんですが、「全部独立した型でもできるんですか?」って有吉さんに聞いたら、「できます!」っておっしゃったんですよ(笑) でも、さすがに高すぎたので、やめてもう少しコスト的にバランスのいい最終デザインになりました。

有吉 でも、私は完全にはあきらめてはいないんですよ(笑) 2011年末に出すコンシューマー版のSPIDERでは、ぜひこのリモコンでいきたいって今でも思っています。

柴田 そうですね。業務用のSPIDER PROは、もうちょっと理解の高い人達が使うから、そこの部分は理解してもらえるだろうっていう話になりました。

 まあ、リモコンについては、こんな感じで二つ折りケータイの古くさいカタチから脱皮しようと頑張ったんですが、それにしても、今回、文字入力が必要だったっていうのはデザイナー泣かせでしたね。

エキサイトイズム

有吉 前のSPIDERのリモコンもそうで、古いかもしれないけど十字キーでやりたいっていうのが僕の最初からのコンセプトでした。それはやはりシンプルにして、誰でも使えるようにしたかったからです。今回は、そこでさらに文字入力も両立させなきゃいけなかったんですよね。シンプルさと文字入力っていうのは結構、相反しますよね。

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