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政府の原発情報、73.9%が「信用できない」
政府発表による原発事故情報をどのように受け止めている人が多いのだろうか。20〜40代の人に聞いたところ、7割以上の人が「信用できない」と回答した。アイシェア調べ。
東京電力の福島第1原発はいまだ危険な状況が続いているが、原発関連情報に関する政府からの発表について、どのように受け止めている人が多いのだろうか。
原発事故に関する政府からの情報発表タイミングについて、20〜40代の人(被災地域を除く)に聞いたところ「遅い」と答えた人が82.0%に対し、「ちょうどいい」が16.3%、「早い」としたのはわずか1.8%であることが、アイシェアの調査で分かった。男女・年代別にみても、「遅い」が8割を超える結果に。
また政府発表の原発関連情報について「すべて信用できる」と答えたのは1.0%のみ。「信用できるものが多い」(25.1%)を加えても“信用できる”としたのは26.1%にとどまった。一方「すべて信用できない」は12.4、「信用できないものが多い」(61.5%)を合わせると、73.9%が“信用できない”とした。
福島第1原発の事故情報について「政府からの発表は遅い」と受け止めている人ほど、「情報が信用できない」と感じている人が多い結果に。「国民を不安から守るためには、今まで以上に迅速で正確な情報発表が必要なのかもしれない」(アイシェア)としている。
インターネットによる調査で、20〜40代の男女1193人が回答した。調査日は4月15日。
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