失恋はリスクではない、いい女性に出会えるまでのプロセス:既婚男性が、今から婚活するとしたら(6/6 ページ)
「もし年配の既婚男性が、20代に若返ったらどんな婚活をするのか?」という架空の設定で、さまざまな人に話を聞く本連載。今回はフリーデザイナーの佐々木さん(仮名)に登場していただきました。
貧乏に耐えられるか
中山:貧乏に耐えられるか、乗り越える努力を惜しまないか、の見極めですかね。
佐々木:そうです。なんだか、堅苦しいことばかり話してきましたけど、それはある程度関係が進んでからの話であって、まずは女性との出会いを求めますよ。だって、若いうちは積極的になって、大いに人生を謳歌すればいいじゃないですか。
中山:積極的になるっていうのは、例えば?
佐々木:あれこれ計算せずにいろんな人と接点を持つことであり、好きという感情に正直になることであり、好きな人には好きって告白することです。
中山:男性の草食化なんて昨今は言われますけど、佐々木さんは正反対のようですね。
佐々木:今の若い方たちって、ITリテラシーも情報収集能力もすごく高いし、それを使いこなすことにも長けている。そのへんの能力は僕らの世代と雲泥の差。でも、その圧倒的な情報量が、逆に足かせになっているんじゃないかなと思うこともあります。あらかじめ可能性を見通して、その可能性の範囲内だけでしか動かないように見えてしまう。
中山:傷つきたくない、フラれたくないという気持ちも、分かる気もしますが。
佐々木:それはいつの時代も同じでしょう。誰だって失恋は辛い。でも、それがどうしたって思いません? 何度もチャレンジし続ければいいじゃないですか。少なくとも、僕が若返ったら、超行動的になりますよ(笑)。
中山:佐々木さんの行動力は、見習いたいですね! 本日は、どうもありがとうございました。
取材を終えて
前回の近藤さん(仮名)に続き、佐々木さんとの取材を終えて感じたのは(関連記事)、お2人とも全く違う仕事と立場でありながら、「価値観を重視」し、「趣味や生活習慣はほぼ意に介さない」点で共通していました(もちろん、細かい部分ではいろんな差がありますが)。
感心したというか、やっぱりそうかーと感じたのは、「若返ることができたら、どんどん出会いを求めていく」と積極的な姿勢を見せたこと。失恋をリスクとは考えず、「この人だ!」と思える女性と出会うまでのプロセスの一部、くらいにしか考えていないようです。
実際の奥さんと出会えたのも、自分の積極性の賜物と考えているからこそ、若返っても同様に行動するということです。この積極性は、ぜひとも見習いたいですね。
お断り
本連載にあたり、50代の既婚男性5人の方にインタビューしました。会社経営者、フリーランス、大手企業管理職など、立場はさまざまですが、全員が20年以上の結婚歴をお持ちで、ご夫婦仲良く暮らしていらっしゃいます。
かなりプライバシーに立ち入ったお話をうかがうことになりましたので、なるべく本音でお話いただくために、あえて匿名&写真掲載なしで行いました。その中でも、お一方からは本名と写真掲載を快諾いただけましたので、5人中4人を匿名とさせていただきます。
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