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陶酔の世界が待ち受けている「フェラーリ458イタリア」:岡崎宏司のクルマ DE トリップ(2/3 ページ)
スペックを告げられると、「俺じゃ運転できない!」と思ってしまうかもしれない。しかし、ATモードで町を流せば、乗り心地もよくリラックスできる。もちろん「戦闘モード」にスイッチオンすると……。
こんなスペックを告げられると、「俺じゃ運転できない!」と思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。普通に走らせるだけなら「誰でもOK!」です。最新の技術とはそういうものです。
トランスミッションは7速デュアルクラッチ式F1ですが、たとえ、時速40キロを7速ギア(1000rpm)で走っても、458イタリアは涼しい顔で走ります。ATモードで町を流せば5〜6速が多用され、乗り心地もよくリラックスできます。
しかし、ひとたび「戦闘モード」にスイッチオンされると、458イタリアは、一瞬にして「フェラーリの本性」を表します。コクピットは刺激に満ちた空間に変わり、ドライバーの脳内にはアドレナリンが噴出するのです。
そしてフェラーリサウンドでコクピットを満たしながら、素晴らしいスピードで、それも洗練されたスピードでストレートを猛然と加速し、連続するコーナーをクリアしてゆくのです。陶酔の世界が待ち受けている、ということです。
この領域に入るには、むろんドライバーにも高いスキルが求められますが、フェラーリは、いわば「選ばれたドライバーのクルマ」なのですから、そうであって当然だし、そうでなくてはならないともいえます。458イタリア……とにかく最高です!(文&撮影:岡崎宏司)
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