かわいくない女性と結婚することは、“不幸”なのか:既婚男性が、今から婚活するとしたら(3/5 ページ)
「もしも年配の既婚男性が、青年に若返ってしまったらどうなるか?」という架空の設定でインタビューをする本連載。今回は51歳の会社員の方に登場していただき、いろいろな話をうかがいました。
もし別の女性と結婚していたら
三浦:思うんですけど、人との出会いって運やタイミングに左右されるし、相手の意志もあるしで、自分でコントロールできない要素が多々ありますよね。
中山:そうですね。ベストを尽くしたら、あとは天命を待つ的な部分はありますね。
三浦:それに、自分でできることといっても、確実なことは何もない。出会いの選択肢は無数にあるし、日々いろんな判断を下していきます。それこそ、結婚にいたるまでって、無数の人生の選択をしてきているわけですよね。誰と付き合う、付き合わない、何をして失敗した、成功した、あの時こうしていたら、違った人生があったかもしれない、あの時ああ言わなければ……って無数に枝分かれをしてきた結果としての、現在じゃないですか。
中山:そのとおりです。
三浦:極端な話、タイミングひとつ違ったら、別の女性と結婚していた可能性だってあります。中山さんだって考えたことありません? もし別の女性と結婚していたら、今頃どんな人生だったろう……って?
中山:嫁には言えませんが、考えたことはありますね(ニヤリ)。
三浦:でしょう? ボクだって考えたことあります。これを考えたことのない結婚経験者なんて、きっといないんじゃないですかね? あ、誤解のないように言いますが、実際の結婚はいたって満足していますよ。それは紛れもない事実。ただ「もしも……」の可能性を空想してしまう瞬間は、ありますよね。人間だからね。
中山:おっしゃるとおりです。人間ですから。
三浦:そうやって、正しい判断、間違った判断、どっちとも取れない判断と、無数の意思決定を繰り返しているとね、何がよい判断だったか、そうでなかったか、なんて分からなくなってきます。
中山:うーむ、確かに。
三浦:そんなことを考え出すと、結婚における成功と失敗って、分かりっこないような気がしてきます。そもそも、成功か失敗の二択しかないって単純なものでも、ないような気がします。
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