かわいくない女性と結婚することは、“不幸”なのか:既婚男性が、今から婚活するとしたら(5/5 ページ)
「もしも年配の既婚男性が、青年に若返ってしまったらどうなるか?」という架空の設定でインタビューをする本連載。今回は51歳の会社員の方に登場していただき、いろいろな話をうかがいました。
人生に三振はない
中山:この連載の取材でお会いした方は、全員前向きで楽天的で、積極的にお話になるのが印象的です。
三浦:ボクもそうです(笑)。恋愛を野球にたとえると、ボクはどんな球(出会いの機会)にも、空振りでもかまわないから、とりあえずバットを振ってみるつもりです。
中山:ど真ん中のストライクボールを待つ、というスタイルもありますが。
三浦:そりゃあ、それがベストですけど。待っていても、そんなおいしい球が来る保証はないでしょう? バットは振らないと、何も起きないわけで。自分好みの絶好球をひたすら待つやり方も否定しないけど、果たしてそれで実際に絶好球が飛んできたとき、ちゃんとバットに当てることはできるのかな? 空振りしてしまうんじゃないかな?
中山:傷つくことを避けるために自分から仕掛けるのではなく、声がかかるのを待つ風潮は感じますね。
三浦:気持ちは分かりますよ。フラれるのは誰だって辛いし、ボクもフラれたことは当然あるし。でも、それを恐れて行動しないのは、もったいなさすぎる。人生に三振はないんだから、空振りの回数なんて気にせず振り回せばいいんですよ。
取材を終えて
これまで3人にお話をうかがって思ったのは「重視される部分は、かなりかぶるなあ」ということです。互いの価値観を大切にし、分別あるお金の使い方をする……といった、ある意味当然のことを繰り返し聞くことになりました。
取材前の企画段階では、「カワイイ女子とたくさん知り合える(&口説ける)裏技」的な話を聞けたらいいなーという邪心も(ほんのちょっぴり)あったので、やや期待に反した部分もありました。しかし、それは私の考えが浅はかだったのだと反省をしています。と同時に、なによりも大切なことを、人生の先輩方に再認識させられました。
それにしても、「もし別の女性と結婚していたら、今頃どんな人生だったろうって考えたことありますか?」と逆に質問された瞬間は、なんと言いますか、心臓をわしづかみされたようでした(笑)。
お断り
本連載にあたり、50代の既婚男性5人の方にインタビューしました。会社経営者、フリーランス、大手企業管理職など、立場はさまざまですが、全員が20年以上の結婚歴をお持ちで、ご夫婦仲良く暮らしていらっしゃいます。
かなりプライバシーに立ち入ったお話を伺うことになりましたので、なるべく本音でお話いただくために、あえて匿名&写真掲載なしで行いました。その中でも、お一方からは本名と写真掲載を快諾いただけましたので、5人中4人を匿名とさせていただきます。
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